2019年1月8日火曜日

みかん (2018-12-09)

Twitterを見ているとほぼすべての休日をアイドル鑑賞に捧げ、遠征しまくり、平日も現場に足を運ばはっている紳士がいてはるけど、ホンマすごいと思う。お金があれば出来るってもんでもない。気力、体力、時間的自由がないと無理だ。しかも私の場合、現場のあった日だけブログを書かなきゃいけないからね。コンサートや舞台の公演時間よりもブログを書いている時間の方が長い。いや、好きでやってるんだけどさ。2015年の2月にこのブログを立ち上げてから現場日記が173本、文字数にして88万文字以上を執筆してきた。88万文字って言ったらさ。ネットで検索したら新書は8万字~12万字、単行本は15万字前後らしいから、短めの新書10冊分くらいに相当するわけ。そう考えたら凄くない? うちこれ仕事とちゃうで。一円ももらってへん。フル・タイムの労働に従事した上でやってんねんで。88万文字を書く前と比べて自分の文章が上手くなっているとは思うけど、楽にはなっていない。毎回、生みの苦しみがある。テンプレートに当てはめているわけではないから。(結果的に記事のスタイルが似通ったとしても)すべての記事をゼロから考えている。やろうと思えば、もっと簡単に出来ると思うんだ。パターンを作ってさ。空欄を埋めていくような感じで文章を作ることも出来るはずだ。でもそうはしたくない。これは労働じゃない。好きなことなんだから、楽しみたい。クリエイティブでありたい。もっともっと上手くなりたい。惰性で進むのはダセえとされる中で 徹底的に研ぎ澄まされ 高え所目指してくのが大切とダイレクトに伝えてく(ラッパ我リヤ、『七人の侍』)。12月に入ってから1日(土)2日(日)7日(金)8日(土)、9日(日)と現場があってさ。7日(金)の稲場愛香さんのバースデー・イベントを終えた時点でもうお腹がいっぱいだった。その翌日に演劇女子部『アタックNo.1』を観て、それで今日はHello! Project研修生発表会。もうワクワクする気持ちは残っていなかった。チケットがあるから行きますという感じ。研修生発表会そのものよりも、ギャンブル依存症の派遣労働者、中島(仮名)と会って生存確認をすること、メシを食って話すことの方が楽しみだった。15時開演の公演の前に新大久保で待ち合わせて、ソルマリで昼食を共にした。私の希望もあって中島はそば粉で作ったうんこのような見た目の塊を中心に据えたターリーを注文した。カレーには合わなかったらしい。

いざ公演が始まるとスイッチが入り熱くなった…ということはなく、気持ちが最後まで高ぶらなかった。コンサートがいまいちだっとかそんなことは全然なかった。出演者さんたちの躍動感と生命力がとても強く伝わってきた。小野瑞歩さんは相変わらず笑顔が弾けているし、元気いっぱいだし。でも、私自身は、それを外から観ている感覚だった。コンサートの一部になれていなかった。いや、それなりに楽しんだんだよ。つまらなかったとか、そういうんじゃない。

つばきファクトリーの出演に、私は複雑な思いを抱いた。前回(2018年9月)の不出場を機に、同グループの研修生発表会への参加は終わったものと思っていた。そのときの記事でもそう決めつけていたが、私の早とちりだった。研修生発表会は研修生発表会であるべきだし、昇格したメンバーたちにはそれに相応しい舞台が用意されていないといけない。それが出来ていれば、メジャー・デビューからもうすぐで二年になるつばきファクトリーが研修生発表会に出続ける必要などないはずだ(これを書いていて気付いたけどもしかしてデビューから二年間は出し続けると事務所が決めてるのかな? たしかこぶしファクトリーもそんなもんじゃなかったけ?)研修生が東名阪のZeppツアーを年に四回行い、昇格組のつばきファクトリーがショッピング・モールと地方ライブハウス(和製英語)を周る。ちぐはぐな現状。三ヶ月前につばきファクトリー抜きの研修生発表会。もちろん、つばきファクトリーが混じった方が歌、ダンス、トークとあらゆる面でレベルが高いのは言うまでもない。ただ、研修生発表会はデビュー出来るか分からないアイドルのタマゴさんたちの成長を見守るのが趣旨のはず。かつての演目名は生タマゴshow!だった。今回の副題であるみかんも、未完成とかかっている。(公演の前に、みかんは未完成とかけてるんですかねと中島から聞かれ、それはないだろうと答えた。安直すぎるし、2018年9月のもみじは何にもかかっていなかったはず。季語を入れただけだろうと思っていた。公演中に、未完成とかけているとまことさんから説明があったときは隣の中島の視線が気になって気まずかった。)もちろんアイドルというのは最後まで未完成だからこそ趣がある。つばきファクトリーもまだまだこれから成長していく。しかし、研修生発表会と銘打っている以上は、メジャー・デビューしているグループを出すべきではない。線を引くべきである。

同時期に開催されているアンジュルム主演の舞台『アタックNo.1』に出演するため、江口沙耶さん、西田汐里さん、一岡伶奈、島倉りかさんが不参加だった。CHICA#TETSUに選抜された四名。言うまでもなく、今の研修生では中心的な存在である。彼女らが抜けるというのは、2018年シーズンのマリノスにたとえると先発から山中亮介選手、仲川輝人選手、飯倉大樹選手、ウーゴ・ヴィエイラ選手が抜けるくらいのインパクトである。『アタックNo.1』で重要な役を与えられたならともかく、明らかな脇役だったので、そのために研修生発表会に出ないのは残念だった。

基本的なこととして私はロリコンではないため、研修生さんたちにそこまで興味を持ちきれない。私はオタクさんとの会合で、僕はロリコンではないので高校生以上しか推さないというポリシーがあるんですよと発言したことがある。その壁は破った方がいいですよ、というのが返ってきた言葉だった。いやいやあんたの歳だったら高校生でも十分ロリコンやんという突っ込みを私は期待していた。一種のボケだったのである。しかしボケとは受け取られなかった。その会話から私は学んだ。私はロリコンではないのだと。私が毎回、研修生発表会に中島を誘っているのは同じ公演を観たローティーン専門家の見解を聞きたいというのが動機の一つなのである。私はいまだに完全には研修生さんたちの判別がつかないのに、彼は確実に彼女たちを覚え、細かい動きまで観察し寸評を加えられる域に達している。その彼が、つばきファクトリーの見分けがつかないというのは実に興味深い。つばきファクトリーの判別がつかないのがロリコンで、研修生の判別がつかないのが非ロリコンである。CHICA#TETSUに選ばれた四人は、私がしっかりと顔、名前、特徴まで覚えている数少ないメンバーさんたちなのである。彼女たちの不出場で、私にとっての見所が減ってしまった。今回に関しては公演よりも夜に中島と行った大山のネパール料理店、マナカマナでの食事の方が思い出に残っている。たまに行きたくなる店。10年くらい前から利用しているかな。安くておいしくて居心地がいい。最高。


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