2019年1月8日火曜日

アタックNo.1 (2018-12-08)

Battenwearのアノラック・パーカを羽織ったら、ポケットからつばきファクトリー2/21発売『低温火傷/タイトル未定/タイトル未定(曲順未定)』の予約用紙が出てきた。2017年11月25日に池袋東武百貨店で開催されたリリース・パーティでゲトったやつだ。あれから約一年、この服は部屋に吊るしたままだったんだろう。ディスクを受け取らなかったのはわざとではない。たしかに要らなかった。何十枚も買っていたから。これを書いている今でも処分しきれていない。でも、予約しておきながら知って放置するなんてことはしない。以前Twitterで見たんだけど、コンパクト・ディスクを予約して代金を払っても、受け取らないと売上に数えられないらしい。どうせ買うなら売上枚数に貢献したい。忘れているうちにお取り置き期間の3月21日が過ぎてしまっていた。私が受け取りそびれたこの3枚が、本来はつばきファクトリーの売上枚数に加算されているはずだった。池袋の牛一でスタミナ焼肉ランチ大 1,500円。初めて入った店。スープ、キムチ、豆腐はおかわり可能なので、コメなしでも満足できる。積極的に再訪するかは微妙だけど、いざというときの選択肢としては悪くない。ストリートを歩いていたら昼なのにプーソーのキャッチとおぼしきお兄さんに声をかけられた。つばきファクトリーのアルバム“first bloom”を聴いていたから内容が聞こえなかった。これから新宿。先週に続いてアンジュルム主演の演劇『アタックNo.1』を観に行く。気が進まない。昨日の稲場愛香さんのバースデー・イベントが、あまりにも素敵な時間だった。余計な記憶で上書きしたくない。今年いっぱいはもう現場がなくてもいい。今日は『アタックNo.1』、明日は研修生発表会、23日にはつばきファクトリーのFCイベントを観に行くことが決まっている。そりゃ、チケットがあるだけで、行くのは義務じゃないんだから、行くのをやめようと思えばやめられるよ。でもそれはしないよ、さすがに。もったいない。行ったら何だかんだで楽しませてもらえるわけだし。あと今日に関しては、席もいいんでね。

5列。先週の8列よりもステージに近づくというのが、私にとってほぼ唯一の発奮材料と言ってよかった。先週は、コレを観るのは一度でよかったなあと、スペース・ゼロから新宿駅に歩きながら思った。公演直後の高揚感をもってしてもコレである。率直に言って今回の演目はハズレだというのが一回観ての感想である。Hello! Projectの演劇でハズレだと思ったのはこぶしファクトリー主演の“Week End Survivor”以来だった。とはいえ、現場は生ものだ。一回だけでは判断できない。コンサートだって、同じ日の昼公演ではそこまででもなくても夜公演では熱くなるということはよくある。そのときの自分の体調によっても受け止め方は変わるし、鑑賞する回数を重ねることで理解が深まり、見方が変わっていくこともある。川村文乃さんの日替わり写真を購入してから席に腰掛ける。川村さんの書き込みがいつものように力作。今日の日替わり写真はメンバーさん全員がバレーボールの試合中風。静的な(性的ではない)ポーズを決めているいつもの感じと違う。あと1-2枚、欲しかったところだが、一枚にとどめておいた。だって一枚500円だからさ。二枚買うお金でおいしいお昼ご飯が食べられる。お金を使う前に、同じ金額で何が出来るかを考える。そのお金で買えるもの同士を比較してから買う・買わないの判断をするようにする。お金とモノを比較するのではなく。Dan ArielyとJeff Kreislerによる“Dollars and Sense”で私が学んだことである。普段あまり観ていないグループの現場だと金銭感覚がまともに近づき、行動経済学の知見を取り入れられるようになる。さて、私にとって二度目となる『アタックNo.1』はどうだったのか。残念ながら、前回に抱いた、退屈な演劇という印象は覆らなかった。単純に近くなった分、迫力は増した。アンジュルムのメンバーさんたち(の脚)をしっかりと目に焼き付けることが出来た。視覚的な栄養補給は出来た。でも演劇としてはあまり心を動かされるものではなかった。前にも書いたように、メンバーさんの芝居がどうのというよりは、脚本の問題である。原作の熱心なファンが観てどう思うのか、私は興味がある。メンバーさんをディスるつもりはまったくない。今回の演劇を否定的に評価するにあたって、すべて大人(脚本や演出に関わった裏方)が悪いという方向に持っていくのは却ってメンバーさんに失礼なのかもしれない。メンバーさんたちを常に無垢な被害者のように扱うのは、彼女たちを自分の意思を持たない操り人形と見るのと表裏一体だからだ。ただ、一呼吸おいて考えてみても、やっぱりメンバーさんは悪くないと思う。

もしこの劇に稲場愛香さんがいて主演を務めていたらもう少し違っていたのではないかと私は想像した。Juice=Juice主演の『タイムリピート~永遠に君を想う~』があそこまで観劇者を感激させる名舞台となったのは、脚本の面白さもさることながら、主役の宮本佳林さんと稲場愛香さんの熱演によるところが大きい。特に稲場愛香さんはJuice=Juiceが今後も演劇を見せていくには不可欠な存在であることを示した。今回のアンジュルム主演の『アタックNo.1』も、主役が二人いるというスタイルをとっている。和田彩花さんと上國料萌衣さん。アンジュルムの舞台ではこの二人が主演を務めるのが通例となっている。『モード』も『夢見るテレビジョン』もそうだった。事務所の意向なのか何なのか、私には知る由もないが、『アタックNo.1』でそれを踏襲するのは必ずしも正しい采配ではなかったのではないか。先述の二つの舞台で和田さんと上國料さんのツートップがはまっていたのは、お二人の役と実世界(アンジュルム)における位置や関係がリンクしていたからだ。『アタックNo.1』では二人の関係は同級生それも高校一年生だった。配役に無理があったとまでは言わないが、『モード』、『夢見るテレビジョン』のときのようなマジックは起きていなかった。同級生のライバルという物語中の関係にもう少し近い二人を選んだ方がよかった。舞台中の存在感を見る限り、少なくとも主演の片方は佐々木莉佳子さんであるべきだったように思う。稲場愛香さんがいれば…というのはないものねだりだが、配役次第ではもっと面白くなっていたかもしれない。その点が惜しかった。帰りに池袋の帆立屋でサクッと飲んだ。黒ホッピー、枝豆、牛すじ煮込み、ハラス焼き。1,620円で満足。