2017年8月12日土曜日

HELLO! MEETING (2017-08-06)

正式な支店名は知らないんだけど池袋駅の北口にあるコメダ珈琲店は、階段を上がったところに入り口がある。2階がぜんぶ禁煙席で、まずそこから案内される。2階が埋まると3階に行けと言われる。今朝は目覚まし時計なしで会社がある日よりも早く起きて家を出た。7時半頃には店に着いた。この時間だとまだ空いているので2階だった。この階には厨房がある。店員同士による業務上のやり取りが聞こえてくる。給仕係がキッチンに注文を伝える際にヌキという言葉を多様している。シロップ抜きのことなんだろうがモヤモヤする。『グランギニョル』のブログ記事を完成させ、投稿した。J.D.Vance,“Hillbilly Elegy”に筆者がロー・スクールで宿題の書き物を提出したときに教授から「これはパラグラフではなく何のまとまりもないセンテンスのゲロである(たしかa vomit of sentencesという表現だった)」的な苛烈なコメントを受けたという話がある。このくだりが私は強く印象に残っていて、ブログを書いているときによく思い出す。

10時半ごろに中野サンプラザの前に到着。グッズを買うつもりだったが人だかりを見て、断念。一時間とかそこらではとても販売窓口にたどり着けそうにない。しかもこの炎天下。たかだか数枚の写真。時間と労力が割に合わない。中野ブロードウェーを散策。Twitterのダチ二名(斎藤潤一郎さん木下竜一さん)による作品が掲載された漫画雑誌『架空』が「タコシェ」という店で販売されているようだ。店の場所は分かったが開店が12時だった。後で来ることにした。地下の食品売場には安い総菜がたくさんあった。この付近に住んだら快適そうである。商店街のCafe Miyamaでアイス・コーヒーをいただいて、涼む。初めて入ってみた「縁」という焼き肉屋でみそハラミ定食800円。くず肉っぽかったがくず肉なりのおいしさがあった。

コンサート会場前に戻るとグッズ列はだいぶすっきりしていたので、並んだ。MC松島さんによるKEN THE 390さんのビート・ジャック『#スーパーたけし』を聴く。昨日に続き、ただ立っているだけで汗が頬を伝ってTシャツと地面に落ちた。9曲目で室内へ。今日は宮崎由加さんと小野瑞歩さんの日替わりは買わないで、ハロコンくらいでしか買う機会のないメンバーさん例えば牧野真莉愛さんあたりをイクつもりだった。ところがTwitterで目にした宮崎由加さんの日替わりが思わずニヤついてしまう出来で、これは外せないなと考えを改めた。宮崎由加さんと小片リサさんのを買おう。どちらかが売り切れていた場合は高瀬くるみさんのを買うとあらかじめ決めておく抜かりのなさ。俺の長年のキャリアが生んだバリア。結局、小片リサさんが売り切れていた。宮崎さんと高瀬さんの日替わりを購入。13時11分。そこから「タコシェ」に行って、『漫画雑誌 架空 No.15』と『日ポン語ラップの美ー子ちゃん』をゲトった。ちょっとお金を使いすぎている。

演劇の世界では一日に二公演ある場合はマチネ(昼公演)、ソワレ(夜公演)というが、三公演のときはマチネ(朝公演)、ジュルネ(昼公演)、ソワレ(夜公演)になるらしい。今日は三回ある。開演時間がそれぞれ11時半、15時、18時半。私が観させてもらうのは15時のジュルネのみだ。一日に一公演だと気が楽だ。今日は13列目でね。後半ブロックのいちばん前。すぐ前の通路にメンバーさんたちがいらっしゃる。数年前に降臨が恒例になってから中央の通路を挟む席の価値は一気に跳ね上がった。白髪まじりの中年紳士が「ここはめっちゃいい席。2-3万するよ。俺は再来週、ここ」とお友達に言いながら通り過ぎていった。

隣の席にいた中性的な青年。鑑賞スタイルはおとなしかったけど当たり前のように私の領域にはみ出してきた。せっかくの素晴らしい席だったが彼のせいで窮屈になって、少し気が散った。彼はたまに気が付いて自分のエリアに戻るんだけどそれは一時的で、時間がたつとすぐこっちに寄ってくる。たぶん知らず知らずのうちに。骨盤が歪んでいるのかな。カラダ・ファクトリーで診てもらえ。お金はかかるけどね、いいよ、カラダ・ファクトリーは。私は最近、中途覚醒が毎日のように続いていたので快眠整体というコースで入ってみた。4-5回通うと眠りがよくなってきたし、慢性的だった背中の痛みも軽くなって、色々と調子がいいぞ。

新加入組のトークは高瀬くるみさんがフィーチャーされた。彼女はパンダが好き。リアルなパンダのパーカを2着もっている(ちなみにフッドのついたスウェットシャツのことを英語ではparkaではなくhoodieもしくはhooded swearshirtという)。パンダの靴下は10足以上。人にプレゼントをあげるときもパンダ関係。高瀬さんから靴下をもらったことがあるという一岡伶奈さん。「可愛いですよね?」と聞く高瀬さんに「…うん」と微妙な反応の一岡さん。「可愛いのにー」とぶりっこの入った悲しそうな表情を見せる高瀬さん。「パンダのどこが可愛いの?」と山木梨沙さん。不躾な質問に観客がちょっとどよめく。動じずに答える高瀬さん曰く、白と黒のバランスがいいのだという。「オセロは可愛いと思う?」と小関舞さん。「思わないです」。「モノクロ写真は?」とかぶせる山木さん。「思わないです」

山木梨沙さんと小関舞さんが楽屋で聞いてきたどうでもいい情報。
・モーニング娘。の飯窪春菜さんは最近、後輩メンバーに洋服のお下がりをプレゼントした。そこに(同期の)石田亜佑美さんが混じってもらっていた。「さすが倹約家ですね」と小関さん。「私たちもらってないけど…」と山木さん。「次の中野(8月19日・20日のハロコン)に期待ですね」と締めくくる小関さん。
・モーニング娘。の佐藤優樹さんは電車で本駒込と駒込を通ったとき、「どっちが本物の駒込?」と気にしていた。どっちが本物なんですかねと山木さん・小関さんから振られたまことさんは、本駒込が本物だと断言するが観客からエーイングを受けて「両方、本物ですね」と日和る。「さすが、視点がアーティスト」と舌を巻くまことさん。

・小田さくらさんの雰囲気が萩原舞さんっぽい。歌は別としても、髪の色とか長さとか、佇まいが。
・シャッフル・セグメントにおける田口夏実さんの衣装をじっくり鑑賞しなければならないのだが、問題は小野瑞歩さんが同じ曲に出演されているということ。なるべく二人が同時に双眼鏡で視界に入るようにするのだが、視界に入れるのと凝視するのは違う。二人を同時に凝視しようとすると中途半端になる。同様の問題が井上玲音さんと宮崎由加さんが同時に出演される曲でも起きる。
・見せ場のソロ・パートで歌詞を飛ばす佐々木莉佳子さん。画面に大写しになった、しくじりを誤魔化すような絶妙な表情で帳消し。と思いきや数秒後に右側からササッとスタッフが走ってきてマイクを交換していたので、佐々木さんのミステイクではなくマイクの故障だったのかもしれない。

Juice=Juiceのトーク・セグメント。
・「皆さんにお願いがあるんです」と梁川奈々美さんが切り出す。彼女が言うには、私はマスコット体型と思われがち。たしかにJuice=Juiceに入ると周りの皆さんはスタイルがいい。スラッとしている。でも私も身長比でいうと手足は長い。ポージングを始める梁川さん。「そんなことない」と割って入る小関舞さん。私の方がスタイルがいい、と対抗する。「小関さんのような勘違いをされている方が…」と梁川さんが言って観客がドッと沸く。どうですかとまことさんが宮崎由加さんに振る。「やなちゃんには不器用なままでいてほしい」という宮崎さん曰く、梁川さんが前髪を作り始めたのは最近。はじめの頃はユニークな前髪になっていた。どうしよう…と見るに見かねて「私がやってあげようか」と言ったら受け入れてくれたので、かわりに前髪を作ってあげた。でも最近は自分で出来るようになっている。不器用なままでいてほしい。
・段原瑠々さんは、私はくっつきグセがあるのでJuice=Juiceはくっつけるお姉さんがたくさんいて嬉しい、とはにかんだ。高木紗友希さんが「Juice=Juiceにはあまりくっつかないんですよ。ハロコンで研修生に会うと堀江葵月ちゃんとかにくっついている。私たちにはあんまり来ない」と言った。「Juice=Juiceの中では誰がくっつきやすいの?」とまことさんが聞くと「植村あかりさんです」と段原さん。ガッツポーズの植村さん。二人で抱き合って、そこに高木さんと宮崎さんが加勢して一つの塊になる。(観客から見て)左端にいた金澤朋子さんはちょっとぎょっとしたような表情になって、一歩引いて、輪に加わらない。「後で、楽屋でくっつきたいと思います」

つばきファクトリーがモーニング娘。を後ろに従えて『就活センセーション』を歌ったとき、ある異変に気付いた。小野瑞歩さんがお召しになっているシャツのボタンが一つ外れていた。スカートの上から出ている部分で下から三つ目だったか。この曲が終わると一旦はけて、すぐにこぶしファクトリー『シャララ!やれるはずさ』のバックダンサーとして戻ってくるのだが、ボタンは外れたままだった。その状態で力いっぱい飛び跳ねて腕を上下に振って踊るもんだから、気になって気になって。何がとは言わないし、詳しいことは書かないけどね。曲どころじゃなかった。コンサートどころじゃなかった。稀少。奇跡。衝撃。私はこの子を推すんだ、と改めて確信した。

私は今日、ピンクの宮崎Tシャツを着ていた。昨日は2公演とも小野(瑞)Tシャツだった。最後の曲でステージから中央通路に宮崎由加さんが歩いて来られた。私が手を振ると「あー!」という感じのお顔で目を合わせて手を振ってくださった。宮崎Tシャツにしてよかった。ところがその数秒後、よりにもよって小野瑞歩さんが私のすぐ右斜め前にお越しになって数秒間とどまっていた。私の被害妄想かもしれない(そうだと願う)が、小野さんは私が着ていたピンクのTシャツに気付き、苦笑いをして目をそらしたような気がした。いや、違うんだよ、みずほ…。これはね…。Hello! Projectで一番好きな宮崎由加さんからいわゆるレスをちょうだいした嬉しさと、Hello! Projectで一番好きな小野瑞歩さんがすぐ近くに来られた嬉しさと、小野瑞歩さんの前でデカデカと「宮崎」と印字されたTシャツを身にまとう気まずさ。わずか十数秒の感情の振れ幅が大きく、精神的に疲弊した。何が正解だったのだろうか、私は自問した。仮にあそこで小野(瑞)Tシャツを選んでいたら宮崎さんからのレスはなかったし…。

本当に楽しかった。スペシャルな経験をさせてもらった。最後の葛藤にしても、随分と贅沢な悩みだよ。普通の席じゃ味わえない。「もう少しで40歳になりますけどもマジになる瞬間なんて人生でそんなに無い」(8月8日深夜放送、テレビ東京『フリースタイル・ダンジョン』より)。般若さんにとってのフリースタイル・ダンジョン。私にとっての8月6日のHello! Project 2017〜HELLO MEETING〜。

贖罪も兼ねて、終演後にストリートのイリーガル・フォトグラフ・ハスラーから小野瑞歩さんの写真(私が行けなかった6月の研修生発表会のときの)を買った。が、これ小野さんにもアップフロントにも1円も入らないから意味ないじゃないか。そういや今日のハスラー、2009年のBerryz工房コンサートの嗣永桃子さんというレア物を出していた(昨日もあった)。

新日本プロレス・ヨシタツ似でお馴染みのつばきオタクさんはこの公演でも最前にいた。“The Girls Live”は最前おまいつたちの闇を追いかけろ。私はとても気になるよ。彼らの職業。生活。資金源。手口。チンクエさんのインスタ映えよりもずっと大事だろ? あの枠にチンクエさんを出すんならさ、YouTubeかDVD MAGAZINEでやってりゃいいようなヌルい企画じゃなくて、彼女たちがHello!現場でおまいつたちに突撃取材する模様を流してほしいよ。