2018年10月22日月曜日

つばきファクトリー 小野瑞歩バースデーイベント2018 (2018-10-01)

本当に可愛かった…。いやあもう、ホントに。可愛さが詰まっていた。これまでに自分が観させてもらってきた小野瑞歩さんの中でいちばん可愛かった。新宿ReNYには前に一回来たことがあった。迷わないだろうとタカを括ってたんだけど、見つけるのに手こずってね。新宿ってのはつくづく分かりづらい。私はこの辺には土地勘がない。池袋ならそれなりに分かるんだけど。新宿という街が好きではないし、会場にたどり着けない焦りもあって、着くまではちょっとイラついてた。だけどバースデー・イベントが終わって、小野さんのお見送りを受けて、新宿のストリートに放り出された私に要らねえ怒りはまったくなくなっていた。幸せな時間の余韻に浸りながら、口は半開きの放心状態で新宿駅の方向に歩いた。

2列目のど真ん中だったんだ。何を観るにしても後ろよりは前で、端っこよりは中央付近の方が好ましいに決まってる。基本的には。でも、他ではないこの公演でこの位置をいただけたというのは私にとって特別だった。Hello! Projectでいちばん贔屓にさせてもらっているメンバーさんが一人で歌って踊るお姿を間近で鑑賞させてもらえる機会なんてまずない。小野さんが所属する9人組のつばきファクトリーでは、丸々一曲を誰か一人がパフォームするということはほとんどない。というかグループとしての公演では過去に一度もないはず。曲の中で一人だけに与えられるラインは限られる。コンサートでは曲によってグループを分割することはあるけど、一人ってのはない。今後はあり得るかもしれないけど(例えば退団が決まったメンバーさんの最終公演とかね)、今のところはない。メンバーさんが一人で何曲も披露する時間を味わえる唯一の機会がバースデー・イベントなんだ。

私にとってはつばきファクトリーよりも小野瑞歩さんが上位にある。つばきファクトリーの中だったら小野瑞歩さんが好き、ではない。小野瑞歩さんを信仰しているから、彼女が加入したつばきファクトリーを支持するのだ。もし小野さんがいなければ、私はつばきファクトリーのことを熱心に観てはいなかっただろう。リリース・パーティに一つでも行っていた可能性は低い。ましてや盛りだくさん会に申し込むのは絶対にあり得なかった。無銭イベントや接触には手を出さないのが自分の方針だったので。同じコンパクト・ディスクを何十枚も買う奴らを馬鹿にする側だったんだからね。私は。ちょっと前まで。小野瑞歩さんを観たいという欲求の前にはすべてが崩れ去ってしまった。つばきファクトリーの現場に行くのは小野瑞歩さんを観るのが目的であって、その他すべてはおまけに過ぎない。Juice=Juiceに関しては、グループ結成当初から観させてもらっているけど、はじめは宮本佳林さんもいいし金澤朋子さんもいいし、みんないいなという感じで、誰を推しに設定するかが絞れていなかった。2014年11月16日(日)に初めて観に行ったJuice=Juiceのコンサート(新潟)で、宮崎由加さんに決めた。Juice=Juiceという箱があって、その中から選ぶという順序だった。小野さんの場合は、まず小野さんありきだった。(もちろんその前からつばきファクトリーのコンパクト・ディスクは購入し曲を聴いていた。楽曲派なので)。もちろん小野瑞歩さんにしてもHello! Projectという箱から選んでいるのに変わりはないけど、グループへの興味と個人への興味では、圧倒的に後者への比重が高い。

いつまで小野瑞歩さんがバースデー・イベントをやってくれるのか、いつまで私が足を運べるのか、そこには未来に関する一切の保証がない。先例を見るかぎり、Hello! Projectに所属できる限界は25歳と言えそうだ。全員がそこまで勤め上げるわけではない。本人の、もしくは事務所の判断による突然の早期退職という道もある。姉妹グループのこぶしファクトリーを見れば分かる。私だって、Hello! Projectの現場に来られる環境がいつまで続くかは分からない。仕事が変わるかもしれないし、失業するかもしれないし、身体を壊すかもしれない。その合計で何回になるのか分からない機会の一つで絶好の席をいただいた。魔法にかけられたような、別の世界に連れて行かれたような、何とも言えない甘美な感覚を、Hello! Projectの現場で味わうことが稀にある。今日がそんな日だった。すぐ目の前で小野瑞歩さんが笑って、歌って、踊っている。衣装がまた最高で、眼福だった。可愛いとセクシーの融合。黒のタンクトップの上に前を開けたジャケット。紫のスカートは位置が高めだったのでおへそを拝見するチャンスはなかったが、脚を多めに見せてくださった。最前ではなかったものの、私の席は小野さんと正対することが多い真ん中だったし、ステージが近くて観やすかった。イベントの間は、昼で切り上げた労働、明日以降の労働、背中のコリ、その他ありとあらゆる人生の問題が頭から消え去った。小野瑞歩さんが笑顔で歌っていて、私がそれを観ている。幸せの定義が一つ分かった。

司会はさわやか五郎さん。お約束のブーイングを浴びせる我々。この公演(18時開演の部)が始まる前の小野さんはこれまでにさわやかさんが見てきた中でいちばん緊張していた。開演前に叫んでいた。ステージに登場してすぐの自己紹介で言い淀む小野さんに、入場からやり直す? と聞いて笑いを取るさわやか五郎さん。それで緊張が少しはほぐれたのか、徐々にいつもの小野さんらしさが発揮されてきた。18歳になった瞬間は、アップル・パイを作っていた。作らなきゃいけなくて…。え、パン屋さん? みんなに配った? 配ってないです。0:00ちょうどはパイに切り込みを入れていた。つばきファクトリーのメンバーでは岸本ゆめのさんと秋山眞緒さんがお祝いの連絡をくれなかった。でも翌日グループ全員で会ったときにお菓子をくれた。18歳だから出来る仕事も増える。幅を広げていきたい。目先では年末のカウコンが楽しみ。

事前に募集していた、お悩み相談。9月28日(金)という直前になって告知し、なおかつ自分で用紙をダウンロードして印刷してこいという謎の要求をしてきたアップフロント。何だコレは。事務所のプリンターが壊れたのか? 投稿したいのもやまやまだったけど私は用紙を印刷し損ねたので、他の人たちに委ねることにした。
・電車で席を譲れないのですが、どうしたらいいでしょう? はじめから座らなければ譲らなくていい。座っている前提で答えてというさわやか五郎さんの要求を受けて、ニコーっと相手に笑いかけると答える小野さん。どうしましたかと言われたら、あなたに席を譲りたくてと返す。
・読書の秋ですが、何を読めばいいでしょうか? 『アップ・トゥ・ボーイ』のグラビアにつばきファクトリー全員が出るので見てください。秋の日差しが降り注ぐ公園でベンチに座って見るといいんだね的なことを言うさわやか五郎さん。それは変な人ですよ…。変な人は電車でニコーってする人だよ。
・会社を早退してここに来たけど会社からの電話が鳴りやまない。出た方がいいのでしょうか? 今夜だけ浮かれちゃいましょう。明日が大変かもしれないけど、と微笑む小野さん。
・小野瑞歩さんのセクシー・ポーズを見ないと治らない病気にかかったという相談に、片方の肩を前に出してちょっと屈んだようなセクシー・ポーズ(?)を見せる小野さん。治りましたか? と投稿者に問いかけるさわやか五郎さん。治っていないという答えを半ば誘導する流れだったが、治ったと応える投稿者。治ったんかい、と突っ込むさわやか五郎さん。軽傷だったようで。
・最近、小野さんが怒ったことは、寝ているのにお姉さんが部屋に入ってきて電気をつけてメイクを始めたこと。消してと言ったら、今は消せないとメイクを続けるお姉さん。消して、と低めの声で口調を強くして静かに怒った。静かに怒るタイプ? ワーッてなったりはしない? なると思いますが、そうなったときのことは覚えていないです。
・全員のお悩みには答えられなかったので、皆さんを癒すためということで、去年のバースデー・イベントでも披露したフルート演奏。あれから練習したの? 去年のバースデー・イベントから触ってません。失敗してふき出すも、3回目くらいで成功。

勝ち抜いた三人がサイン入りポラをもらえるジャンケン。私は最初チョキで勝ち、次にグーで負けた。テンポをずらしてこちらの調子を狂わせてくる小野さんのマリーシア。四回戦くらいで三人まで絞られた。随分と早く決着がついたなと思ったけど、計算してみたら妥当だった。来場者は約二百人くらいだったはずなので、200を3で割り続けていくと4回目で2.5くらいになる。

サングラスをかけ変装し、サイトウキララとかかいうキャラクター(何だったんだアレは)に扮したモーニング娘。佐藤優樹さんが動画で登場。瞬時に佐藤さんであることに気付き悲鳴を上げる小野さん。アップフロント社内とおぼしき場所での撮影。AとBの会議室がある。それぞれにプレゼントが用意してあるのでどちらかを選んでほしいというサイトウさん。実際に会場に用意してあるので、小野さんが自分で選んだ方をもらえるという運び。動画の後に、片方しかもらえないと説明するさわやか五郎さん。エーイングする私たち。皆さんがエーと言っているので…とAを選ぶ小野さん。サイトウキララさんのオススメはBだそうです、というさわやか五郎さんの一言で慌ててBに訂正する。ステージに運ばれてきたBのプレゼントは、10月6日に出版される佐藤優樹さんの写真集だった。その場で夢中になってパラパラと(たぶん後ろのページから)めくる小野さん。表紙にサインがあるのは客席からも分かったが、どうやら本の中にもサインを見つけたらしく、大喜び。二冊予約しました、サイン入りも予約しました。当たるといいなと思って…。好きすぎる人か、と突っ込むさわやか五郎さん。動画の中で佐藤さんは小野さんのいいところについて、喜んだときのテンション・マックス、あと(どの箇所か)忘れたけど歌も好きだよ、と言った。

1.『純情cm(センチメートル)
2.『愛して愛してあと一分』(モーニング娘。)
『愛して愛してあと一分』は佐藤優樹さんに(8月18日にハロコンで会ったときに)私だったらこの曲が合ってると思うよと歌うことを勧められた。
3.『銀色のテレパシー』(Juice=Juice)
4.『ボーイフレンド』(藤本美貴)
9月29日(18歳になった当日)にはハロプロ・オールスターズのイベントで兵庫にいた。ファンの方が駆け付けてくれた。サプライズで『初めてのハッピーバースディ!』が流れて、みんなで誕生日をお祝いしてくれた。たくさんの応援してくれる人に支えられて生きていることを実感した。いつも元気をもらってばかり。返せるようにしたい。
5.『My Days for You』(真野恵里菜)
6.『心の叫びを歌にしてみた』(℃-ute)

つばきファクトリー加入当初のイベントではもうすぐ16歳になると自己紹介をしていたのに、もう18歳になりました。ハロプロ研修生になったのが中三で、今は高三だとしみじみ振り返り、歳とったなって…と小野さんは苦笑いをしていた。客席に腰掛ける人たちの年齢層が私よりも一回りは高いのが当たり前だから麻痺してしまうが、普通に考えて私がここにいるのはおかしい。親戚でもない美少女の18回目のお誕生日を祝うイベントに、倍の年齢の私が足を運んでいる。真っ当な人生を送っていれば自分に子供がいる頃だ。それは私を育ててくれた両親がずっと望んでいたことだし、自分も何となくそうなるものだと思っていた。でもそうはならなかった。長年の友人たちは子供が出来てから面白いくらいに疎遠になった。私の交友関係はTwitter経由で出会う本物たちにシフトしつつある。楽しいのは間違いない。だが、過去の自分から見たら、こうなりたくはないという未来の一つだろう。どうだったらよかったんだろうか? 例えば同じクラスの高校生として小野瑞歩さんと出会えていたら幸せだったのだろうか? 仮にそういう人生だったとして、苦い思いしか出来なかったことは目に見えている。クラス(学級)が同じでもクラス(階級)が違いすぎるからだ。私では、彼女とはまともに話すことも出来なかっただろう。今の私は、コンサートやイベントで彼女を観させてもらえる。イヤフォンからいつでもおしゃべりや歌声を聴かせてもらえる。年に数回、ちょっとだけお話が出来る。それらを通じて生きるための活力をいただける。それは、時空が歪み私が小野さんと同級生になった世界よりも幸せなのかもしれない。ファンはアイドルさんと握手会で対等な人間同士であるかのように接するが、本来は手を握ることも馴れ馴れしく話すことも許されるような階級ではない。それを忘れてはいけない。田村芽実さんに関しても似たことを前に書いたけど、演者とファンという関係と距離だからこそ好きで居続けられることもある。今日のセットリストは一年くらい前から考えていて、来年のセットリストも今日が終わったら考え始めるという小野さん。来年は何を歌ってくれるのだろう。そんなことよりも、今日ステージで彼女が飛び跳ねたときに二度くらい、ほんの一瞬だけ見えたスカートの中が私は気になる。