2019年3月20日水曜日

GO FOR IT! (2019-03-07)

クスリがもうすぐで切れる。
耳鼻科。何が欲しいのか紙に書けと受付で言われる。前と同じ飲み薬を60日分。それに点鼻薬四つ。目薬四つ。28日分までしか出せないというので了承する。目薬は四つまで出せますが、そうしますか? そうですね、四つでお願いします。病院で払ったのが590円。薬局で請求されたクスリ代が3,180円。ゴールデン・ウィークくらいまではクスリを飲みたいので、もう一回来なきゃいかん。

ハングリー・タイガーに行くために全休を取得した。
15時くらいまで会社にいたとしても、開演には間に合った。でも会場が川崎なんで、大好きなこの店に行くことにした。コンサートよりもこっちの方が楽しみなくらいだった。横浜駅西口モアーズ。8階。ダブル・ハンバーグのレギュラー・セット。2,410円。クラムチャウダー、ハンバーグ、ジャガイモ、ミックス・ヴェジタブル、玉ねぎ、パン。バター。コーヒー。何から何までおいしい。こうやって書いているだけでまた食べたくなっている。

傘をささない先輩。
午前中に家を出た時点では小雨だった。午後にはやむだろうと何となく思っていた。予報もたしかそんな感じだった。川崎に着いたら強くなっていた。15時から始まる物販。14時42分、列に並ぶ。前にはざっと70-80人ほどか。やみそうな雰囲気はない。本を読み始める。ページを濡らす雨粒が増えていく。閉じる。14時57分、先頭付近が動き始める。ダウン・ジャケットのフードをかぶって、それで雨をしのぐ紳士。クリーニングに出さないんだろ。自然乾燥させて終わりだろ。だから臭くなるんだよ。一枚500円の写真を買う余裕があるんだったらコンビニで500円くらいの傘くらい買っておけよ。15時56分、スタート・ポイントの一人が甲府にいた人だと気付く。お並び、くだーさいっていう独特の抑揚。16時くらいに購入完了。DVD MAGAZINE新作と、日替わりの宮崎由加さん、稲場愛香さん。

彦星ブレンド。
何種類かあるうちの、苦味が強いやつ。星乃珈琲店。今日は宮崎由加さんと梁川奈々美さんにとってライブハウス(和製英語)では最後の公演となる。大事なコンサートのはずだが、私の気持ちは一向に高ぶらない。整理番号も悪いし。窓から外を見る。雨が強い。しばらくココでくつろいでから帰りたくなってくる。

17時過ぎにようやく雨が弱まってくる。
重い腰を上げる。クラブチッタ前に戻る。17時25分、705番が呼ばれている。グッズはどうやらまだ売り切れなしで、ほとんど並ばずに買える。雨に耐えながら待ち続けたあの1時間強が無意味だった。ペンライトを配る数名のおまいつさん。もらう。二本。青とピンク。巻き付けられた紙に企画の説明が書いてある。アンコールで両方を点灯させ、“Good Bye & Good Luck!”で青を点灯させてほしいという。番号の呼び出し。17時29分、840番。17時32分、900番。17時34分、950番。17時35分、980番。17時36分、1,000番。17時42分、フロアへ。

こんな人数、そもそもクラブチッタに入るのか?
再配達で受け取ったチケットの整理番号を見たときに私はそう思った。1,016番。ネットで検索すると収容人数は1,300人らしい。アップフロントがチケットを何番まで発行しているのか知らないが、私が最後の方なのは間違いなかった。しかし、ここまでとは思わなかった。左右の扉ともに、既に人で溢れつつあった。あと数名入れるかどうかというところ。どちらかというと空いていそうだったのと、女性エリアがこっち側だったので左よりは観やすいんじゃないかという一縷の望みを懸けて、右を選んだ。この時点で私は諦めた。公演をまともに楽しむことは出来ないだろう。敗北が確定。女性客が次々に前に抜けて行く。女性の方、結構いらっしゃるねと近くの紳士的な独身中年男性がお連れさんに話している。17時57分、梁川奈々美さんの影アナが始まる。

楽しかったつばきファクトリーのrelease partyが頭に浮かんだ。
落差が大きい。クラブチッタでげんなりするのは初めて。植村あかりさんのバースデー・イベント。つばきファクトリーのrelease party。この会場にはいい思い出しかなかった。

(会場は違えど)一番後ろでめいっぱい楽しんだこともある。
だから番号だけが問題ではなかった。今日は、とにかく私がそういう気分じゃなかった。不思議なくらい気持ちが高ぶらなかった。Juice=Juiceのコンサートを自分は観ているんだという実感もわかなかった。ワクワクしない。もう序盤で会場を出ようかと思った。踏み切れない。行動経済学の本を何冊か読んでいる私は、自分がサンク・コストに囚われていることを理解していた。あともう一つ用語を挙げるなら、損失回避。一度手に入れたコンサートを観る権利を逃すのが惜しい。しかし、このまま惰性でココに残るのは合理的ではない。いる意味がない。家に帰って早く寝た方がいい。

もし会社に行っていたら何か問題を起こしていたかもしれない。
そんな気がする。Juice=Juiceのコンサートが当選していなければ、今日は働いていた。私はこの数日、とにかく怒りに支配されている。ホルモンのバランスが崩れているのだろう、他者への攻撃的な感情を抑えるのが難しい。この状態で労働に従事していたら、職場の誰かに暴言くらいは吐いていたかもしれない。後々まで響く何かをしでかしていた気がしてならないのだ。Juice=Juiceが私を救ってくれた。私に労働を休む理由をくれたのだ。Juice=Juiceのおかげで、今日は職場に行かず、会社のメールと電話から遮断された。それ自体が私の人生に意味があったような気がする。私は時に目を瞑りながら、ボーッとしているか、労働のことを考えていた。没入のかけらもなかった。

楽しめそうで、楽しめなかった。
途中からJuice=Juiceの音楽空間が心地よくなってきた。『生まれたてのBaby Love』を聴けたのはいつ以来だろう? ブギウギベイベー 生まれたままのフィーリング Hi Hi…終盤に訪れるこの曲の山場。高木さんのアレンジがこれまでに聞いたことのないやつだった。すぐに帰らなくてよかった、と思った。ただそれもTシャツの背中にCHUO 17と印字された青年が近寄ってきて数日は洗っていない頭髪の臭いを振りまきながら狭いのに目の前で鋭敏な振りコピをやり始めるまでだった。右の拳で後ろから頭を殴りたいという考えが何度も浮かんだ。その度に自分を諌めた。私の精神状態が異常だ。

はじめの印象よりはメンバーさんが見えた。
意外と。見やすいクラブチッタだけある。西川口Heartsなんかよりは全然見えた。だから入り込めなかった主な原因は自分の精神状態に難があったからだ。

『禁断少女』がかかった。
“Borderline”も『生まれたてのBaby Love』も聴けたし、コレを聴けたら思い残すところはない。もう帰ろうかなと思ったらその次が“Magic of Love (J=J 2015 Ver.)”で退場のタイミングがつかめず、いつのまにか(アンコール前の)最後の曲になっていた。

感極まった金澤朋子さんが、泣きながら話していた。
アンコールの緑とピンク(のペンライト点灯)、あれは反則ですよ的なことをおっしゃっていた。ここまでの反応をメンバーさんから引き出せたのは企画として大成功。携わったおまいつさんたちは鼻が高いだろうし、今日ほど酒がうまい日はないだろうね。

ちょっと嫌な思い出も、たくさんある場所。
宮崎由加さんは今日がご自身最後の出演となったライブハウス(和製英語)をそう表した。ホールよりもライブハウスへの思い入れが強い。もちろん、ホールも目指してきた場所なので立てるのは嬉しいけど。MISSION 220は大変だった。だからこそJuice=Juiceが一つになれた。コレを言う前に、聞いたら忘れてほしいんですけど、と前置きをしていた。最後にポロっと本音を吐露した感じだった。ライブハウス(和製英語)での思い出として、やなみん(梁川さん)が挨拶の後に(お立ち台に立つために前に出てから)後ろを見ずに下がってきたことを挙げた。何度も私と衝突しそうになった。でも言わなかった。直して欲しくないから。そこも好きだから。

序盤で公演を放棄するという合理的な決断をしなくてよかった。
梁川奈々美さんの、Juice=Juice単独としては最後の公演(引退公演は3月11日に行われるカントリー・ガールズとの合同公演)。宮崎由加さんの、ライブハウス(和製英語)での最後の公演。アンコール明けのトークを聞いていると、メンバーさんたちにとって特別なコンサートだったことがひしひしと伝わってきた。そんな公演を見届けられたことに意味はあった。

終演後に千人を超える観客と握手をしなければならないJuice=Juice。
私には意欲も気力もなかったので、握手には参加せずにクラブチッタを出た。フロア後ろのゴミ箱の横に傘を置いていたが、なくなっていた。他の人が置いていた傘もすべてなくなっていたので、おそらく誰かが盗んだのではなく、スタート・ポイントの奴らが撤去したんだ。終演後まで置いといてくれりゃいいものを、わざわざご丁寧に片付けやがった。握手用のテーブルがフロア後ろの空間に設置されていた。ステージでやるのかと思っていた。つばきファクトリーのrelease partyだとそうなので。 19時59分、外に出た。雨を避けるため、小走りで地下道へ。電車で前に立つ淑女が、カバンの表面に何やらブログのタイトルとURLを貼っている。24時間見張られて13年目の私。検索してみたら少しこわかった。アレなブログだが、タイトルはよく考えたものだと感心する。いくつか記事を読みたかったが、今月はSpotifyの使いすぎで通信量が20Gを超えた(私の契約は10日締め)ので読み込みが遅すぎる。また今度にする。