2021年1月12日火曜日

STEP BY STEP (2021-01-10)

20時までに閉めなくちゃいけなくなったから
協力するの?
協力じゃなくて強制だよ。見回りが来るよ。話聞かなかったら罰金50万。だんだん中国みたいになってきた笑
協力したら一日5万?
6万
十分ですか?
ぼろ儲け笑 規模にもよるけど二人体制だったら休んだ方が儲かる
それはよかったですね

小池百合子を初めとする馬鹿な知事たちの圧力に屈し、政府がまた緊急事態宣言を出した。東京都(+埼玉県、神奈川県、千葉県)の飲食店は20時で閉めるようにというお達し。厳密には強制ではなく要請なはず。従わないという声明を出した会社もある。ただ、実際にはほとんどの店が営業時間を短縮している。昨日もコンサートの後に中野の商店街を練り歩いたが、二、三の店を除き20時に閉店するか、20時以降はテイクアウトのみの営業にしていた。給付金は一律であるため、当然ながら一人や二人で回している小さな店と多くの従業員を抱える店では金額の持つ意味が異なる。少なくとも楊3号店は当面、生き延びてくれそうだ。ここの回鍋肉は私が知る限り世の中で一番おいしい。

よく分からないのが要請の対象でないはずのお店や施設が次々に20時閉店を打ち出していること(※末尾の追記参照)。書店とか。待ってましたとばかりに。緊急事態宣言が好きすぎるとしか思えない。全員を一律に縛る上からの具体的な指示をヨダレが出るほど切望し、それが出ると合理性に関係なく嬉々として従う。この従順さ。私が通っている歯医者はそもそもの診療時間が20時を跨がないのに最終の診療受付時間を19時から18時に変えた。この週末に行ったときに、歯医者さんって不要不急だったんですかと聞いてみようかと思っている。

これは私の勝手な想像・妄想・憶測(Ⓒ失敗小僧さん)だが、アップフロントさんももし選べるのであればこの冬コンサートを中止にしていたのかもしれない。だが、もうそんな空気を読んでいられる余裕がないのではないだろうか。コンサートを観れば分かる。未だかつてハロ・コンでこんなにショボいステージがあっただろうか? 本当に何もない黒い土台に、位置を把握するための数字のテープが貼ってあるだけなんだよ。なかなかの衝撃である。いくら写真集の連続リリースで多少の日銭を稼いでいるとはいえ、本業の興行でキャッシュをゲトるサイクルを取り戻さないと本当に潰れかねない段階に来ているのではないだろうか。

二日連続で二階席でこのコンサートを観て分かったこととして、メンバーさんは誰一人として二階のことなど見てはいない。文字通り、眼中にない。昨日、今日と、メンバーさんの視線が二階に向かう機会はほぼ皆無だった。昨日の公演で一回だけ小野瑞歩さんがこちらを観てくださったような気がした。もちろんこちらというのは私個人という意味ではなく、方向としてのこちらである。そのときは私の脳内でいわゆるレスに変換されドキッとしたのは言うまでもないが、仮にVAR(video assistant referee)で審議された場合、レスはなかったという判定が下るだろう。そもそもVAR(video assistant referee)の介入対象にはならない案件だった。あれをレスだったと言い張るのはネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニアさん級の役者であり、自民党ばりの拡大解釈(Ⓒ上田晋也さん)である。もちろん一階のそれも前方だったらまた違った感触を得たのかもしれないが、私は本ツアーに二度入って、コンサートをやる側と観る側の明確な区分けを感じた。Hello! Projectに限らずエンターテインメント全般はやる側と観る側が一緒に作り上げるものだが、今は、やる側が作り上げたものをおとなしく観ることが我々には求められている。一にも二にもコロナ対策のお作法から逸脱せずにお行儀よくすること。拍手や手拍子で熱い気持ちを届けてくれ的なことを毎度メンバーさんが言うのだが、盛り上がってますかー、とか声出してますかーとかの煽りが必ず入っていた平時と比べ、会場の熱量と双方向性は低い。それでも、集団的ヒステリーが収まらないコロナ騒ぎの中で、不完全な形とはいえこうやってコンサートを観ることが出来る。それはありがたいこと。今はこれで満足しなければならない。そういう割り切った幸福感が会場を包んでいるような気がした。実際、Hello! Projectの客層は高齢者が多いため、静かに鑑賞することに対してそこまで不満がない人は案外多いのかもしれない。(ただ、元から地蔵的なスタイルで現場に臨んでいる人も、周りが盛り上がっていた方が内心では楽しいはずなんだよね。)私の左前方にいた推定70代男性は開演前に数独を解いていた。老紳士の模範。

今日はつばきファクトリーさんからは四人。小野瑞歩さん、山岸理子さん、浅倉樹々さん、秋山眞緒さん。生唾ゴックンもののおみあしを惜しげなくお見せになっていた谷本安美さんと小野田紗栞さんがいないのは残念だったが、ずっと同じ面子ばかり観るよりは変化があった方が面白い。出演していたのは小野さんが属するユニット③と、BEYOOOOONDSさん4名とモーニング娘。さん4名から成るユニット①だった。出演者一覧をよく見ずに入っているので、コンサートが始まってから、あのメンバーさんがいるのか!という新鮮な喜びを味わうことが出来た。つばきファクトリーさんは12月12日(土)のファンクラブ・イヴェントで観たばかり。BEYOOOOONDSさんは10月9日(金)の演劇女子部以来。モーニング娘。さんに関しては、小野さんと同じユニット③の中で石田亜佑美さんと森戸知沙希さんは9月26日(土)の仙台と9月27日(日)の青森で観ていたが、野中美希さん、牧野真莉愛さんは2020年の冬ハロ・コン以来。北川莉央さん(彼女に関しては歌うのを観るより前に水着姿を脳に刷り込まれているので、あの水着グラビアの人が歌っているという認識の仕方になる)と岡村ほまれさんを観るのは昨日で初めてかな? 去年のハロ・コンにいたかな? ユニット①の譜久村聖さん、羽賀朱音さん、横山玲奈さんも2020年1月のハロ・コン以来。こうやって全員というわけには行かなくても、複数のメンバーさんたちと再会できた(別に会っているわけではないが)のは喜びだった。

つばきファクトリーさんが四人で『三回目のデート神話』をパフォームしていた。春あらしわたし…という小野瑞歩さんのソロ・ラインで始まることでお馴染みのナンバー。リリース・パーティを思い出す。でもリリース・パーティだったらもっと近くで観られる。この席は無料で観覧する野次馬の距離だよな…俺はコレを観るために6,000円+送料+手数料を払っているんだが…と少し悲しくなった。

その後、つばきファクトリーさんの四人以外の全員(研修生ユニットも除く)で『ふわり、恋時計』をやってくれたのも特別感があってよかった。あえてつばきファクトリーさんを一人も出さないっていうね。こういう他では観られない組み合わせを堪能できるのがハロ・コンの醍醐味の一つ。

島倉りかさんと譜久村聖さんの『モーニングコーヒー』。先に島倉さんが歌い出してから譜久村さんが合流するのだが、二人で歌っていると気づくのに一、二秒を要した。声が似ていて。歌い終わってからの感想でも当人たちがその旨のことを言っていた。

江口沙耶さんがノン・スリーヴの衣装で存分に見せてくださるワキを観て小片リサさんを思い出した。お二人ともワキがアディダスのスリー・ストライプス的な感じになっているからだ。

島倉りかさんは眼福。コロコロ変わる表情。愛くるしさ。ユーモアと知性を感じる。観ていて飽きない。肌の露出が控え目なのに引き付けられる稀有な存在。宮崎由加さんがそうであったように、表情で魅せられる人。

今日、最も印象に残ったのはその島倉りかさんと、横山玲奈さん。素敵な笑顔揃いのHello! Projectメンバーさんの中でも横山さんのそれは愛嬌が際だっている。彼女のヴァイブスとプレイ・スタイルに『○○がんばらなくてもええねんで!!』がドンピシャにはまっていた。この曲はたしか三人でやっていたと思うけど、残りの二人が誰だったかを忘れるほどに私は横山さんばかり観ていた。彼女の声はユニゾンで埋もれない。アイドルさんにはこういう生まれ持った魅力が大事。毎日磨くスニーカーとスキル(ⒸTWIGYさん)。それは前提として、そこに本人ならではの資質がどう掛け合うか。

横山さんは衣装も出色だった。ノン・スリーヴの上に、短い革ジャンのようなものをお召しになっているんだけど、腕をすべて覆っているように見えて、内側がぱっくり開いている。腕を上げるとワキが丸見え。芸術的なチラリズム。足し算の露出。変態的な発想。発案者に拍手。こういうのを考える人こそ本当の意味でのエッセンシャル・ワーカー。(医療関係者や運送業、飲食業の人々をこの珍奇な言葉で括る人々は、奴隷が労働をしてくれるおかげで私が安心して暮らせると言っているのと同じなので職業差別意識が強い。)玲奈が腕を上げる度に、私は夢中で舐めた。

石田亜佑美さんが昨日に続きジャケットの中に来ている衣服の上部からはみ出させているパイオツ。まるでメイクアップの一環としてペンで描いたかのような。石田さんはこうなっている一方で、譜久村聖さんは一切そうなっていないという、怪奇現象。

『元年バンジージャンプ』のリリック中の元年が三年に差し替えられていた。2021年に合わせた小粋な演出ではあるのだが、令和元年を表現した曲なのだから元年のままでいいんじゃないだろうか? こうやって年のところだけ三年、四年、五年…と変えていくと、徐々に他のリリックと噛み合わなくなってくるのではないか。去年の冬ハロ・コンではたしか元年ではなく新年に替えていた。これなら理解できる。令和というコンセプトを一旦脇に置いた、新年だけの特別仕様として。まあ、別にいいんだけどね。

それにしてもステージの貧相さ。映像作品はどうするのだろうか? いずれ全メンバーさんを集結させたファイナル公演を、見栄えのするステージでやって、それを収録するのだろうか?

私はもう人生のすべてにおいてHello! Projectを優先させるという価値観からは脱している。明治安田生命Jリーグ(2月26日には2021年シーズンが開幕する。今年も横浜F・マリノスの年間チケットを購入した)、ジャズ、田村芽実さん。いくつかある観測・応援対象の一つ。それが今の私にとってのHello! Project。今日の二公演を観ての感触次第では、私のHello! Project離れがさらに加速するのは避けられなかった。ところが、二日とも席が悪かったにも関わらず、そこそこ楽しむことは出来た。最高とは言わないまでも、来てよかったと思える程度には。まだ自分がHello! Projectのファンだというのを再確認した二日間だった。もちろん、Hello! Projectへの興味が今後どうなったとしても、小野瑞歩さんを最後まで見届けることに違いはない。

※追記。これを書いている時点では知らなかったのだが、飲食店以外にも時短要請は出されていた模様。補償金なしで。1月15日(土)に美容師さんから聞いた。あと東京都からの6万円は、時短要請に応じた全飲食店に一律で支給されているのかと私は思っていたが、大手チェーン店には支給されていないらしい(参照:ITmedia ビジネスオンライン「ふざけんなよと」怒り爆発 大手外食が“露骨に冷遇”されるワケ)。