2019年10月8日火曜日

つばきファクトリー 小野瑞歩バースデーイベント2019 (2019-09-30)

iPhoneのアラームで朝の訪れを知る。まどろんでいる時間はない。今日の睡眠は1:02-7:02(正味5時間19分)。十分な時間ではないが、Fitbit Charge2によると77点。目覚めは悪くない。限られた時間で最大限の休息が取れた。効率的。気分がよい。荷物をまとめる。7時17分チェックアウト。自宅に帰宅。すぐシャワーを浴び支度をして会社へ。フレックスの出社期限10時ギリギリに出勤を打刻。出来るもんならこんなにバタバタしたくはなかった。でも今日は出社しないという選択肢がない。仕事柄、3月と9月の最終稼働日は本当に休めない。出社時間に間に合ったのは半ば偶然だ。移動時間をちゃんと計算して7時に起きたわけではない。でも間に合うという根拠のない自信があった。絶対に何とかするという意思があった。業務にかたをつけ、力技で退勤。15時20分。

間一髪 今 脱出成功(ZEEBRA, 『罠 feat. OJ&ST』)

一回目の開場時間(17時半)を数分すぎた頃にTOKYO FM HALLの前に到着。入場列の脇を抜けてグッズ売り場。見覚えのある腹の突き出た中年男性。池袋のサンシャイン劇場に『遙かなる時空の中で6 外伝 ~黄昏ノ仮面~』を観に行ったときにもこの人から写真を買った。セットはまだありますか? と聞くとメールを見せるよう要求してきた(ファンクラブ・イベントは当選メールを提示しないとグッズの購入が許されない)。念には念で(iPhoneが故障する可能性もあるので)印刷してきたメールを見せる。ございますよ。TシャツはMで。7,100円。小野瑞歩さんとしては初めてのバースデー記念Tシャツ。小野さんがよくブログ等で使う水滴のマークがデザインされている。ロビーでTシャツに頭と腕を通し、客席へ。

今日の席は決して引きがよいとは言えない。1回目がJ列、2回目がG列。この会場はA列からM列の13列。G列は真ん中、J列は後ろから4列目。昨日の昼公演で絶好の位置をいただくことが出来たので、不満はない。バースデー・イベントに2回とも当選して(一次募集で2回目だけを申し込み、追加受付で1回目を申し込んだ)、観覧させてもらえるだけでもありがたいことなのだ。一時帰宅したときに双眼鏡をカバンに入れるのを忘れた。でも開演前にココに来られただけでも自分はよくやったんだ。それに、そんなに大きな会場でもないのに双眼鏡ばっかり使っていたら小野さんに気味悪がられるかもしれないし…(普通に考えて、独身異常男性から双眼鏡で一挙一動をねっとり観察されるのはゾッとするだろう。しかし我々はそれをやめられないのである)。

1回目 17時半開場、18時開演

『ふりさけみれば…』のフルート演奏を披露する小野瑞歩さん。去年、おととしから明らかに上達していた。そういえば以前、小野さんはYouTube番組“tiny tiny”(まことさんと加藤紀子さんに何らかの仕事を与えるのが目的のようなよく分からない番組)でもフルートを演奏し、加藤紀子さんというワックな司会者に心が折れるようなあしらわれ方をされていた。それ以来、私の加藤さんに対する敵意が芽生えた。(ただ、最近の回を見るかぎり彼女のアティチュードは改善されてきているように見える。以前はHello! Projectに関する知識、興味、愛情の欠落があからさまだった。)最後の方でしくじって吹き出す小野さん。どっと笑いが起きるフロア。もう一回やらせてください…。どうやら左袖の奥の関係者から許可が出たようで、小走りで捌ける小野さん。もう一度イベント自体が完全に仕切り直しになって、そこからやり直すのかという感じでまた笑いが起きた。はじめましてとわざとらしく言うさわやか五郎さん(はじめは声だけ)。このアクシデントは会場を温め、雰囲気を和やかにした。

さわやか五郎さんが登壇して名乗ると我々は恒例のブーイング。小野さんも右手?の親指を下げて加わる。あなたはやるなと突っ込まれて、笑う小野さん。ハッピー・バースデーの合唱。名前のところはどうするか? みーたんという一部オーディエンスの声をやだやだと一蹴し、みずほを指定する小野さん。みーたんというのは家族から呼ばれる名前らしいので、我々から一斉に言われるのは照れくさいのかな?

普通の質問をいくつか、その後にモーニング娘。の佐藤優樹さんから寄せられた爆弾クエッション。クエッションというのはクエスチョンのことらしいが、この表記についてはさわやか五郎さんが説明をしなかったので意味は分からなかった。佐藤さんがそう表記することでお馴染みなんだろうか?
・お水で好きなのはなに? 炭酸水。グレープフルーツ味の炭酸水が好き。ああいいね強炭酸のね。はい。
・目ん玉の色は? 黒。
・でんぷんって知ってる? 知ってます。紫色になるやつですよね。
・トイレに神様っていると思う? いるんじゃないですかね。そういう歌があるくらいだし。
・う(何だったっけ。忘れた)
佐藤さんからの質問の頭文字をつなげると、おめでとうになるという仕掛けが明かされる。

こんなみずほ、初めて(『初恋サンライズ』からのサンプリング)と題して、参加者が投稿した台詞を小野さんが言うセグメント。記入する用紙は各自で印刷して来いという謎の要求。去年もそうだったが、何なんだ。アップフロントさんの経費削減?
・(みずほー! と叫ぶ我々に対し)さんをつけろよ、デコ助野郎!(検索したらアニメ『AKIRA』が元ネタのようだ。)。一回目、小野さんが(大勢の中年男性たちから名前を呼ばれて)嬉しくなって笑ってしまい、やり直し。
・脂多め云々(詳しくは私が忘れた)という、ラーメン屋さんでの注文。店員役のさわやか五郎さんが、お客さんと言うところを店員さんと言い間違える。我々からはお約束ではない本当のブーイング。店員さんは俺だったね、とやり直す。
・みずほの耳たぶ、触ってほしいな。これには私がドキッとした。耳が小野さんの性感帯かどうかは私には知る由がないが、そういう台詞じゃないかコレって。フロアがちょっとざわついた。小野さんは特に嫌がる素振りはなく、平然とやり切っていた。DVDになるのは2回目なので、この場に居合わせた我々だけが聞くことが許された貴重な台詞である。小野さんの福耳が好きなのでというそれらしい投稿理由。投稿者さんに感謝。
・帰りたくない。もっと一緒にいたい。

宮本佳林さん、高木紗友希さん、小田さくらさんといった例外は存在するが、通常バースデー・イベントのミニ・コンサートでメンバーさんが歌うのは多くて5曲である。今日の小野さんは、何と7曲も歌ってくださった。コレには私は驚いたし、滅多に聴けない小野さんのソロ歌唱をたっぷり堪能させてもらえて嬉しかった。人間の短期記憶つまりメモを取らずに暗記できる上限は7±2の数字や言葉と言われている(4±1という説もある)(梶本修身『すべての疲労は脳が原因3 <仕事編>』)。そもそも何かを覚えるのが得意ではない私にとって、7曲というのはパッと覚えられる数を超えていた。意表を突かれたのが鈴木愛理さんの『君の好きなひと』と吉川友さんの『こんな私でよかったら』。二曲とも原曲にまったく見劣りのしない出来栄えだった。特に『こんな私でよかったら』はしっかりとグルーヴを表現できていて、(ラキムのように)ムーヴ・ザ・クラウドしていた。『如雨露』はJuice=Juiceさんの中で私は好きになれない部類の曲だが、意外と悪くない曲かもと思わせてくれた。他には『記憶の迷路』(High-Kingさん)、『ほたる祭りの日』(ジュリン 佐藤優樹さん・宮本佳林さん)、『19歳のひとり言』(後藤真希さん)(19歳でしか歌えない歌を選びたかったという)、『黄昏交差点』(真野恵里菜さん)。どの曲をとっても歌わされている感がまったくなく、小野さんが歌うことで新たな魅力を感じさせてくれた。原曲を聴き直したくなるカヴァーだった。みんなで盛り上がろうというよりは、聴かせる、渋い選曲だった。歌もダンスも素晴らしかった。ちょっと怒っているリリックに合わせて頬を少し膨れさせたりと表情にも抜かりがなかった。

小野瑞歩さんは佐藤優樹さんを崇拝していることでよく知られているが、私はそれを知った上でもそれほど佐藤さんのことが好きになれない(嫌いという訳ではないし、歌唱力と独特のヴァイブスがモーニング娘。に不可欠なのは分かるのだが)。私にとっての佐藤優樹さんは『君の好きなひと』なのである。

18時54分、終わり。色んな感想が頭に浮かんだが(フルート上手だったとか、『こんな私でよかったら』がすごくよかったとか)一瞬のお見送りでは収まる訳もなく、迷った挙句めっちゃ楽しかったという無難な一言を小野さんに投げた。やったぁ! という反応をいただいた。

1回目を当日券で観に来ていたTwitterの達人(数千RTを日常的に叩き出す)と近くのインド料理店、マザー・インディアで夕食。時間に余裕がないのは分かっていたが、三十数分たっても料理が出てこないのは誤算だった。2回目の開演に間に合わなくなる。来店予定時間を先に連絡して作ってもらっておけばよかった。ちょうど出来上がったターリーを持ち帰りにしてもらい、それを抱えたままTOKYO FM HALLへ。(匂いが心配だったが、しっかり包んでくれたのとカレーの量がそこまで多くないこともあって意外にも大丈夫だった。)

2回目 19時15分開場、19時45分開演

前後左右ともに客席エリアのど真ん中だった。物理的には近くなったが、1回目の方が見やすかった。なまじ中央だから却って小野さんが見えづらかった。彼女がステージ中央にいるかぎり、前の視界が遮られると手だてがない。斜めから真ん中を観る方が視界が遮られにくいのかもしれない。真ん中の場合、前が高身長だったら終わる。

フルート演奏は一度で成功した。1回目と私の記憶がごっちゃになっているが、フルート演奏だけのコンサートをやってほしいね、とかフル・オーケストラを従えて演奏してほしいね、というようなことをさわやか五郎さんが言って、いやいやという感じの反応の小野さん。

1回目と同様に佐藤優樹さんからの爆弾クエッション。
・だ(忘れた)
・い(忘れた)
・水筒はどんなのを使っている?的な感じ
・黄色と言えば思い浮かべるのは? ゆめちゃん、と言ってニコニコしながらフロア後方に目をやる小野さん。岸本ゆめのさんが客席にいるようだが、私は振り返らない。なぜなら私は小野さんを観に来ているので。
これまでの質問の頭文字は? 大好きという佐藤さんのメッセージに気付いて感激する小野さん。

1回目だったか2回目だったか記憶が定かではないが、
・朝ご飯を自分で作っている。さいきん作ったのは卵焼き。出汁を使って。
・一日だけ何かに変身できるとしたら、お金持ちになってみたい。家を買いたい。

前田こころさんからのビデオ・レター。前田さんの音頭でハッピー・バースデー合唱。名前は、おみず。テンポが早く、ついていくのが難しい。

ミニミニ大運動会。ミニなのか大なのか分からないと指摘するさわやか五郎さん。
借り物競争。制限時間120秒(厳密に時間管理はしていなかったと思う)。み、ず、ほから始まる物品を来場者から借りてくる。
み:水にしようとすると、パッケージが移るとDVD的にまずいらしく(スポンサーがいるわけでもないのにどういう規制なのか謎)却下される。(ずのときだったかな? ファンの誰かが掲げた何かに対して、それはDVD無理なんだと小野さんが断っていた。さすが19歳、大人、的なことをさわやか五郎さんが言った)。最終的に採用されたのは、みいみ(BEYOOOOONDS岡村美波さんのグッズ)。みずほでもよかったじゃないですか…と小野さん。誰も出さなかったよ、とさわやか五郎さん。
ず:ズッキーニのような柄のネクタイを締めた方(男性)
ほ:保育園の先生のような優しい笑顔の方(女性)
三つ中、二つが人物という自由な借り物競争。

2回目のセットリストは『如雨露』の枠に同じJuice=Juiceの『チクタク 私の旬』。それ以外は一緒だった。はず。一番に好きなメンバーさんのバースデー・イベントには参加しなくてはならないなと改めて思った。メンバーさんが一人で何曲も歌って踊るのを鑑賞できる機会は他にないからだ。私はつばきファクトリーを観るときでも8-9割は小野瑞歩さんのことを観ているが、それとはまた質的に異なる。一年に一度という頻度なので、定点観測的に彼女の成長を確認することが出来る。私は2017年から三年連続で小野さんのバースデー・イベントを観覧させてもらっているが、彼女は年を経る毎に間違いなく歌もダンスも表情も美貌もアイドルさんとしての魅力もすべてが向上している。継続的に追いかける甲斐がある。私は小野瑞歩さんの歌を聴きながら、椅子の下に置いているターリーをいつ食べるのかについて思案を巡らせていた。明日の昼に会社で食べるか? その場合、今日の夕食は抜くか?

最後の小野瑞歩さんのコメント(一部)
・バースデー・イベントに来てくれる人は年々、増えているような気がする。いや、分かりませんよ。間違っているかもしれませんよ。
・来年まで好きでいてくださいね。来年までじゃなくてずっと。
・歌もダンスも上達させていきたい。
・今日はたくさん寝てくださいね。

終演後お見送り

私:おやすみー
小野瑞歩さん:おやすみずほ!
右に傾いて、両手を揃えて頭の下に乗せる感じで(おねんねポーズっていうのかな)、全力でやってくださった。ニッコリして私の目を見ながら。私が先に目を逸らしてしまった。スゴイものを受けてしまった。一対一でこんなのをやってくれるとは。出来事の印象は締めくくりに大きく左右される(Dan Ariely and Jeff Kreisler, “Dollars and Sense”)。その意味で、コレは小野瑞歩さんに捧げたこの二日間の、これ以上ない締めくくりだった。甘美なデザートだった。

マザー・インディアに戻って、食べ損ねたターリーを店内で食べた。持ち帰ったんだけどココで食べさせてほしいとお願いしたら店員さんが了承してくれた。マトン・マサラがなかなかのお味だった。一番からく(私はこの言葉に辛いという漢字を使いたくない。つらいと同じ漢字なので。からさは喜び。もっとも、喜びとつらさは表裏一体なのかもしれないが)してもらったらちょうどよかった。提供は決して早くないが、味は悪くない。次は時間に余裕をもって再訪したい。明日以降の軽減税率適用後、このような場合に料金の計算はどうなるのだろうか? 注文したインド料理が開演間際に完成して持ち帰りにしてもらい椅子の下に置いてバースデー・イベントを観覧したのが私が初めてかどうかは自信がないが、さらに終演後に店に戻ってそれを食べたのは私が史上初だろう。

半蔵門駅周辺はいつ来てもやたらと警官さんがうろついている。無性にMSCさんの『心にゆとりさわやかマナー』を聴きたくなった。再生しながら電車に揺られる。ここ数日は無理のあるスケジュールで行動しているがそれほど疲れを感じていない。むしろ活力がみなぎっている。9月9日(月)に始めた高地環境トレーニングが寄与しているのか、それとも単に気が張っているのか。この二日間、やり切った感がある。小野瑞歩さんにとって大切な日を、ご本人のいる場所で祝うことが出来て、充実感でいっぱいだ。小野瑞歩さんのファンであること、それが私の幸せである。