2019年10月24日木曜日

ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-/Con Amor J=J DAY SPECIAL (2019-10-10)

この一週間というもの、間違えてコメやラーメンを食べてしまいウワッとなるという夢を何度も見ている。あるていど平らげたところで糖質を制限していることを思い出し、チート・デイではないのにルールを破ってしまった…どうしよう…という感じになるんだ。最初に糖質制限を始めた頃もときおり湧いてくる甘いものへの渇望を抑えるのが大変だった。そのときに比べれば何でもないが、糖質の摂取を一気に減らすのは脳と身体にとってそれだけ大きな変化なのだろう。外で食べる場合、白い炭水化物(コメ、パン、麺等々)を口にしてはいけないという縛りを入れるだけで店とメニューの選択が一気に難しくなる。特にお昼はさ、定食が主流だから。コメ抜きで定食を頼むという手もなくはないが、そうすると量が足りない。私は今のところ有力な答えを二つ見つけた。一つは家から徒歩圏内にある韓国料理店。サムギョプサル定食をコメなしで注文する。肉と野菜がたっぷりなので、コメを省いても量が不足しない。むしろちょうどよい。二つ目が一路香という池袋の四川料理店。コメと副菜がビュッフェ方式の取り放題。コメを取らず、副菜をたっぷりいただく。煮卵でタンパク質をたっぷり補給できる。味も悪くないので、糖質制限を抜きにしてもおすすめできる店だ。

普段の平日だと、私は会社で昼食を摂っている。さんまかさばの水煮缶、ミックス・ビーンズ缶、キムチ。これでタンパク質が30-40g。食物繊維がミックス・ビーンズだけで8.7g。糖質は20gくらい。足りなければナッツをつまむ。今日は木曜日だが、私は会社を休んでいる。女を観るためだ。13時半から田村芽実さんご出演のミュージカル、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』。18時半からJuice=Juiceの日(J=J DAY)という、語呂合わせ(10月10日なので)から生まれた毎年恒例のコンサート。13時半からのミュージカルに合わせて会場の日比谷に着くには、家の近くで昼食を摂っていると間に合わない。だから今日は一路香を選んだ。豚肉、キクラゲ、卵の炒め物。あとホッピー(黒)。ホッピーと焼酎は厳密にはslow-carb diet(Timothy Ferrissさんの"The 4-Hour Body"で提唱されている食事法)的には許されないのかもしれないけど、いいでしょう。少しくらい。私の隣に案内されたスキン・ヘッドの常連らしき紳士がずっとお店の人に話しかけ、そうではないときも常に独り言を発している。イルなヴァイブス。

日比谷駅。シアター・クリエ。12時54分、着席。田村芽実オフィシャルファンクラブ事務局さんが私に与えた席が6列目のど真ん中。近い。それでいてステージ全体が見渡しやすい。開演前で既に臨場感がある。いい席だ。13時17分頃、出演者らしき人々が数名ステージに現れ、二人の男性が通路を練り歩いてオランジーナを300円で売り始めた。そしてステージには田村芽実さん。とてもおっぱいが出ている。私は彼女のInstagramで役の衣装をお召しになった画像を見ていたので知ってはいたが、実際に見るとびっくりした。なぜなら私は田村さんのおっぱいを見るのに慣れていないからだ。それどころか初めてだ。というのが彼女はHello! Project在籍時は一度も水着姿を披露なさらなかったからだ。たまに胸を気にして服を上に上げている。本人もちょっと気にしているのが伝わってくる、それくらいおっぱいが出ている。初日は炭酸水も売ってたんですよ、間に合わなくなってオランジーナだけになりましたとか、値上げします、400円…500円…お金だけもらいますなどと軽妙なトークを交えながらオランジーナを売る二人の青年。彼らがステージで気だるそうに佇む田村さんに何かを話しかけると、彼女は中指を立てる。以前コンサート中のトークで、素の自分とまったく異なるセクシーではすっぱな女の子の役だと田村さんがおっしゃっていたけど、たしかにこれまでとは違う田村さんを観ることが出来そうだ。休憩なしの1時間50分なのでトイレは今のうちに済ませておいてください、と来場者に呼びかける青年。1時間50分であれば確実にJ=J DAYには間に合う。おそらく間に合うだろうという想定でこのハシゴを決めていた。偶然にも次の会場がある赤坂は日比谷から近い。

基礎的な技量がしっかりした上でそれぞれに特徴がある演者さんたちによる、肩ひじ張らずに楽しめる楽しい舞台だった。中でも私に強烈なインパクトを与えたのが、結構な長時間に渡ってほぼ全裸で歌って演じ存在感を示した中年の紳士。ステージに浴槽が設置してあって、実際にお湯が入っているの。彼が入浴してから、出てきてさ。下にちっちゃなビキニの水着だけを身に着けているだけ。ソロの歌唱を披露するんだ。いや、それがさ。筋骨隆々だったら格好がつくけど、その辺の普通の中年のような体型なんだ。腹が思いっ切り出ていて。それで思いっきり下ネタ満載の歌を歌うんだ。俺のアナコンダ お前の穴にドンだ、とかさ。(このラインはMCバトルでもキッズを沸かすこと間違いなしのドープなライムだった。)普通これをやったら観客の大半を占める女性も引くもんだと思うけど、何か彼がもうやり切っていてね、単純に声量もあったし。客席は変な空気にならず、純粋な拍手が起きていた。彼は田村芽実さんに求愛をする役だったんだけど、最後に二人はキスをする。田村さんはもうアイドルさんではなく役者さんなので、当然ステージでキスくらいしてもおかしくないんだけど、言うてもファンとしてはそういう場面は若干そわそわする部分がある。でも、何か彼だったから許せたね。相手がハンサムな若者だったらまた別の気持ちになっていたかもしれない。(もちろん私は田村さんに対していわゆるガチ恋的な思いがあるわけではないし、女優としての彼女を応援したいと思っている。だから脚本上の必要性があればキスの相手が誰であってもいいんだが。)

田村芽実さんは役柄上、話の中心にはいないんだけど、でも脇役とはまた違っていて、主役級に負けない独特の目立ち方をしていた。男四人対女四人の恋物語が中心で繰り広げられていて、周辺部でさっきの中年が田村さんに思いを寄せるという感じ。田村さんであれば女四人衆の一員としてでも立派に演じ切っただろう。でも、こういう一匹狼的な、単独で個性を発揮する役の方が彼女らしい。田村芽実さんという方は、グループにいるよりもソロの方が輝くんだと思う(私は前からそう思っている。)元スマイレージ・アンジュルムの田村芽実さんよりも、ソロの歌手・女優としての田村芽実さんの方が魅力的だと私は感じる。彼女がソロでこれだけ輝くのはHello! Projectを退団してから表舞台に出てくるまでの約一年間での鍛錬(歌と演技のレッスン)があってのことだろう。(そういえばHello! Projectは真野恵里菜さんを最後にソロのアイドルさんがいなくなって久しい。最近の活動を見るかぎり宮本佳林さんがその方向に片足を突っ込んでいるのかな。)

このミュージカルの原作はウィリアム・シェイクスピアさんらしいが、原作を読んでみたいほどには私は物語に興味を抱かなかった。おそらくこのミュージカルよりも小説はつまらないはずだ。私のような教養のない平民にとっては。シェイクスピアは引用されている文でしか見たことがないけど、あの古めかしい英語を骨を折りながら読みたくない。言うたら古文だから。古文は日本語でも読みたくない。 

私は田村芽実さん以外の出演者を誰も知らない状態で、何も予習せずに観劇した。一人だけ、見覚えのある方がいた。三浦涼介さん。調べたら『グランギニョル』に出演されていたんだね。この公演では終演後にグッズ抽選会があった。景品は演者さん一人ずつのサイン入りトート・バッグとTシャツ。ステージに並んだ演者さんたちが箱から半券を取り出して当選者を発表するんだけど、三浦さんが読み上げたのが私の席だった。終演後にロビーでチケットを提示してブツを受け取る。本当に自分で合っているのか不安だったので貼りだしてある当選席の一覧を見る。私の席の半券は、伊波杏樹さんのTシャツのところにあった。そう、この時点で私は田村芽実さん以外のお名前をまったく把握していなかったので、あの男性(三浦さん)が伊波さんなのかと思った。しかしどうもこの劇の公式ホームページを見る限り思っていた人と違う。性別さえ違う。私が本来当選したのは三浦さんだけど、当選者の割り当てで取り違えがあったのかもしれない。だとすると、他にも同じことが起きていたということになる。非常にモヤモヤする。いずれにしても私が当選してしまい申し訳ない気持ちがある。誰かが田村さんのTシャツか金銭との交換を求めてがっついてくれないかなと密かに期待して、Tシャツを見えるように持って会場前でしばらく立っていた。客層が上品だったのでそういう感じではなかった。一人だけ、三浦さんのファンとおぼしき少女が声をかけてきた。すみません、三浦さんのって当たったりしてます? ボク伊波さんです。あ、すみません。(後でTwitterで知ったところによると、私がもらったのは伊波さんのオートグラフで間違いなかったようだ。)私の席は芽実chanに引いてほしかったナ…。伊波さんのオートグラフ入りTシャツは私のクローゼットに眠っている。誰か欲しいですか?



とうとう来たな、このときが。今日は私にとって、宮崎由加さんがHello! Projectを退団されてから初のJuice=Juiceさん現場。したがって私は昨年の11月に購入した、ホット・ピンク地に大きく稲場と印字されたTシャツを初めて着用することが許される。開場前に少し歓談した知り合いの紳士が(宮崎さんは観客として)2階から観ているかもしれませんよと笑っていた。たしかにそうかもしれないが(実際に関係者席にいた)、もういいでしょ。私は宮崎さんから稲場さんに気持ちが移ってからも、宮崎さんが退団するまでのJuice=Juice現場では平服を着続けた。ホット・ピンクは着なかった。自分なりに義理は通した。今日からは正々堂々とJuice=Juiceさんでは稲場愛香さんを支持する。といっても、私の中でJuice=Juiceさん自体の優先度が前よりも下がっている。それでもフットボール日本代表よりは重要だ。今夜ワールドカップ予選の試合があるようだが、録画予約すらしていない。今日のコンサートでアップフロントさんが私に付与した整理番号は、182番。たしか800番台と500番台だった知人たちと別れ、先に列に入る。マイナビBLITZ赤坂は会場前に広々とした空間があり、待ち時間にストレスがない。

番号の呼び出し。17時31分、60番。17時34分、100番。17時36分、150番。17時38分、190番。フロアに入ると、思ったよりも人が入っていない。中央付近はさすがに人が密集しているが、左側は割とスカスカ。17時40分、4列目のほぼ左端を確保。ライブハウス(和製英語)の感覚でいたので182番でこの位置をもらえるとは思っていなかった。例によって皆さん床にカバンを置くので人と人の間隔はそこまで狭くない。カバンで一人が立てるくらいの空間を占拠している老紳士もいた。アレはさすがにひどい。係員が詰めろと呼びかけるも効果は薄い。下にモノを置くのをやめさせるところから始めないと意味がない。選ばれし私達 足元に荷物を置くオジサン達…。18時半の開演までの50分間、何もすることなく立ったまま待つことを強いられる。立ちながらマインドフルネス瞑想。

私は半信半疑だった。いや、疑の方が割合が大きかった。最後にJuice=Juiceさんのコンサートを心から楽しめたのがいつだったのか、パッとは思い出せない。(過去の記録を見るとどうやら2018年11月23日が最後だ。)私のJuice=Juiceさんに対する関心は低下している。つばきファクトリーさん、横浜F・マリノスさん、田村芽実さんが一位、二位、三位として、その次にJuice=Juiceさんがいるかどうかも怪しい。今日のコンサートに申し込んだのも10月10日に何年も連続でJuice=Juiceさんを観ているのを途切れさせたくなかったから。どうしてもこの集団を観たいという強い衝動があったわけではない。

どういうわけか、今日は心からJuice=Juiceさんを楽しむことが出来た。久し振りにJuice=Juiceさんが自分の中でしっくりきた。高木紗友希さんと段原瑠々さんが同じ集団にいることの凄み。この歌唱の破壊力はつばきファクトリーさんでは味わえない。“Fiesta Fiesta!”における段原さんの情熱を解き放てとか、『生まれたてのBaby Love』で高木さんが披露するトリッキーなフェイクとかさ。そうだ、コレがJuice=Juiceさんだ。思い出してきた。最近の曲(2019年2月以降のリリース)はほぼすべてワック、よくて平凡だが、以前の曲のグルーヴは唯一無二。単純に近くで観られたから楽しかったというのもあるかもしれないけど、それだけではなかったと思う。

アレコレしたい!』の泣いちゃうかもだけど…での稲場愛香さんの表情を見て、私は他で見せないような笑顔になった。宮崎由加さんもそうだったけど、私は曲中で表情の豊かなアイドルさんに惹かれる傾向がある。自分自身が表情に乏しく感情表現が苦手だから、それらに長けた人に引き付けられるのかもしれない。今日の彼女からは明確ないわゆるレスはいただけず、愛香とのゲーム(copyright:サムライさん)には参加できなかった。でもいいんだ、私は瑞歩とのゲームにしか興味がないから。

Hello! Project研修生から昇格した二人への掛け声を把握した。松永里愛さんはりあい。工藤由愛さんはゆめちゃん。二人とも他のメンバーさんとは年齢と経験の差があるのに、それを感じさせなかった。それでいて彼女たちの加入はグループに新鮮味をもたらし、年長者たちとのいいバランスを生んでいると思った。私のいた左端だと松永さんが近くに来ることが多かった。

宮本佳林さんがやや体調が悪そうだった。曲と曲の間に一人だけ息が切れていた。何かの曲前でメンバーさんが縦一列に並んだ際に彼女が少し咳き込んで、右にいた高木紗友希さんが左手で優しく宮本佳林さんに触れて、大丈夫?の口の動きをしていた。

金澤朋子さん:昨日から『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(リリック・ビデオ)が公開された。アニメ仕立て。
宮本佳林さん:アニメーションの監督が、私が研修生時代にお世話になっていた方。感動。エモエモ。観ないとお腹痛くなりますよ(いたずらっぽく笑う宮本さん。やめなさいと諫める金澤さん)。
金澤朋子さん:『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(New Vocal Ver.)』が今日からiTunesで配信開始。(買ってくれた人という問い掛けにほとんど手が上がらず、動揺する金澤さん。)知らなかったのかな…。私たちも今日知ったし…。本当にお願いしますね。
(CDを山ほど買う人たちがわざわざ同じ曲をiTunesで買う理由はないけどね…。)

大事な日にやること
・松永里愛さん:掃除
本当? と金澤朋子さんが即座に突っ込む。その後も話が脱線する松永さんに(私の話を)聞いてたあ? ときつめの突っ込みを入れる。無邪気に笑う松永さん。
・稲場愛香さん:アイスが好き。毎日食べるとありがたみがなくなるから特別な日に。ハーゲンダッツのずんだ味。おいしい。お餅が入っていて、私だと共食いになってしまう。最近ほっぺが前よりもぷにぷにになっている。でも特別な日くらいは食べたい。
・高木紗友希さん:お肌ぷるぷるにしたいからいちごのベッドで寝ます(思いっきりぶりぶりの身振りで。Hello! Project研修生のクラシック『彼女になりたいっ!!!』からの引用)
アイドルの鑑だねえ、と棒読み気味に褒める金澤朋子さん。思ってないでしょ。バカにしてるでしょと笑う高木さん。(高木さんは)さっき(公演前に)何言おうかなって凄い迷っていたと暴露する金澤さん。
・工藤由愛さん:特別な日はタコの酢漬けが家で出る。タコは賢い。犬と同じくらい。瓶に閉じ込めてネジで蓋をしても、自分でネジがどちら周りだったかを記憶し開けて出ることが出来る。眉間が弱点。脳が9つあるが、残りの8つを司っている脳が眉間にある。自分の脚を食べるときはストレスが溜まっているとき。

19時35分、本編終わり。

アンコール明け、終盤の何かの曲で高木さんが歌詞を飛ばし、曖昧なリリックもどきで誤魔化す。宮本佳林さんに軽く頭を叩かれて照れる。

松永里愛さん:やふー?(ぞー! と我々は返すらしい。咄嗟に反応できず出遅れた。次からは大丈夫。)リハーサルのとき私たちはその辺にいた(左端前方の、私がいる付近を指差す)。スタッフさんが(会場中央付近の天井からぶら下がった)ミラー・ボールを落としてまた上げていた。それが凄かった。私たちよりも早く入って準備してくださっている。ありがとうございます。

工藤由愛さん:皆さんの笑顔が見られて嬉しかった。私のおかげか分からないけど…。少しでも皆さんを笑顔にして、皆さんの生活に必要な存在でありたい。

段原瑠々さん:風邪をひいていた。心配だったが、皆さんを前にすると平気だった。すごく、めっちゃくちゃ楽しかった。ブログで風邪をひいたとかいたら皆さんのコメントが優しくて泣きそうになった。何でこんなに優しいんだろうと…。私は皆さんに支えられている。私が皆さんを支えられるようになりたい。

植村あかりさん:(ステージに置いてあるメンバーさん毎の水のボトルをカメラに映して)キャップの箇所に工藤由愛ちゃんのボトルにはタコが、松永里愛ちゃんのボトルにはワッフルが描かれている。スタッフの心意気? 心構え?

宮本佳林さん:スタッフさんの支えもあるが、一番は皆さん。今日は髪型を新しくした。こんな日に限って汗だくになって崩れた。

20時27分、コンサートが終了(19時35分に本編が終わったというのが記録間違いじゃなければ、アンコール明けの比重が普通より多いね)。

カバンに入れてきたミックス・ナッツをつまむ駅のプラットフォーム。自販機で買ったサントリー天然水スパークリング炭酸水を飲む。これが夕食代わり。昼がたっぷりだったのでこれくらいでよい。抜いてもよかったくらい。フッドのセブン・イレブンでヤマトの荷物を引き取って、帰宅。