2019年5月26日日曜日

爛漫 (2019-05-11)

賃金労働者には有給休暇を取る権利がある。与えられた年間日数の範囲内で消化するのは何もおかしくない。誰にも咎められるいわれはない。理論上はその通り。だが勘違いをしてはいけない。権利とは黙っていればで誰かが提供してくれる便益ではない。行使ができるように自分が努力をしなくてはいけない。たとえば、会議や出張のスケジュールを変えないといけないかもしれない。誰かに不在中の業務の代行をお願いする必要があるかもしれない。自分にしか出来ない業務がある場合、不在中はそれが出来なくなることを関係者に了承してもらった方がいいかもしれない。そういったことをせずに休みまくっていれば、同僚や上司の信頼を失って会社内での居場所がなくなる。有給休暇の以前に有給生活がなくなる。

こんなに休む必要はなかったのではないか? この日を迎えるまでは罪悪感に似た思いが少し胸にこみ上げて、落ち着かなかった。ゴールデン・ウィークが十連休もあった。そこから四連勤を挟んで、また五連休。5月13日(月)、14日(火)、15日(水)と休暇を取得した。脳と身体を労働に飼い慣らされている私には、あんなにたくさん休んだんだからまだこんなに長い休みは要らないのでは? という戸惑いがあった。ただ、それも昨日までだ。5月11日(土)の始まりを認識した瞬間から、これからの旅行を楽しむことに注力することに気持ちを切り替えた。労働がある日よりも早く起きて家を出る。普段は6時に目覚ましをかけて、6時半から7時の間に布団から起き上がる。今日は5時50分に目覚ましをかけて、6時にはシャワーへと向かった。ぐずぐずしている時間はない。9時20分の飛行機に乗り遅れたらすべてが台無しになる。

羽田空港国内線ターミナル駅で電車を降りるまではよかったがそこからの道を間違えて、違うターミナルに着いてしまった。戻って余計な時間を食ったが、早めに着いていたおかげで焦らずに済んだ。不測の事態に備えて予定にはバッファーを設けておくのは大事だ。保安検査所を通過。ホットコーヒーで一息。飛行機に乗り込む。通路側。後から来た窓側の人のために私が立ち上がったが礼を言ってこない(少なくとも私には聞こえなかった)ので何だコイツと思って見たら、新宿花園万頭の紙袋を持った、加齢臭を発する老紳士だった。臭いだけではなく不愉快なヴァイブスを放っていて、隣にいるだけでムカムカしてくる。(飛行中に飲み物を頼むとき、私はコーヒーをくださいと言ったが、彼はコーヒーとだけ言った。この手合いは、単語だけで注文をする。何々をくださいとかお願いしますと言えない。『上手く言えない』。そういう育ちなんだ。)Hello! Projectの現場で隣のオジサンの臭いを嫌がる女性の気持ちが分かった。(ただそういう女性に一つ朗報だが、日頃から男性の体臭に接している女性はエストロゲンの濃度が高く、生理不順や生理痛が起こりにくいという研究があるそうだ。)オタクさんであろうとなかろうと基本的にオジサンとジジイは全員がデフォルトで不愉快な存在だ。私も自覚しなくてはいけない。Terence Kelseyの“Breakfast is a Dangerous Meal”を読んで気を紛らわす。

定刻(11時15分)ほぼぴったりに、福岡空港。地下鉄で博多駅。コイン・ロッカーがぜんぶ埋まっている。宿泊先のウェルビー福岡まで歩いて、大きなカバンだけ預ける。博多駅のプラットフォームで旨辛ネギラーメン680円。立ち食い。さすが本場。うまい。

12時41分:博多駅発(JR鹿児島本線快速 荒木行)
13時11分:鳥栖駅着
13時22分:鳥栖駅発(JR長崎本線 肥前山口行)
13時50分:佐賀駅着

鳥栖駅のプラットフォームからサガン鳥栖さんのホーム・スタジアムが見えた。すぐそこにある。14時からガンバ大阪戦があるようだ。会場前が人で賑わっている。サガン鳥栖さんは明治安田生命J1リーグのリーグ戦では10節までで一回しかゴールを決めていない。今日はゴール・マウスをこじ開けることが出来るのだろうか。ちょっと試合を観たくなった。

佐賀駅から会場までの間に、アップフロントがよかれと思って我々に送りつけてきたサコッシュを身に付けた紳士がちらほら。14時1分、佐賀GEILS前に到着。グッズ列は20人足らず。14時3分、ほっともっとのロゴが印字されたビニール袋を2階に運ぶ男性。中にたくさんの、弁当らしき物体が入っている。つばきファクトリーさんのご昼食かな。佐賀まで来てほっともっとじゃちょっと可哀想、と近くの紳士がぼやく。私の前にいたのがコレクション生写真を35枚(17,500円)買う狂人。二種類(part. 1と2)あって、買うことが許される上限が20枚ずつ。この老紳士の買い占めで片方は売り切れ。販売しているお姉さんはアップフロント関西。私は日替わりの小野瑞歩さん、秋山眞緒さんを購入。秋山さんの日替わりを買ったのは初めて。いつも同じ面子だけでは芸がないので変化をつけたかった。書き込みの絵も可愛らしかった。ぶたさん書いてみたよだって。14時21分、佐賀駅前のコイン・ロッカーにカバンを預ける。

昼公演 1500開場 1530開演 100番

宝酒造 極上レモンサワー 生おろしレモン(350ml)をコンビニの前で飲み干す。14時50分に佐賀GEILS前に戻ると、BEA STAFFの係員が番号を呼び出して来場者を並ばせている。ちょうど私の番号が呼ばれるところだった。14時58分、周りを見渡すと自分の位置は真ん中か少し後ろくらいに見える。さすがに整理番号が200番くらいで終わりということはないとは思うが…。とはいえ、この時間になると観客はほぼ集まりきっているはずだ。

15時6分に到達したフロア。既に7割がた埋まっているように見える。コレは厳しい。7列目か8列目の真ん中付近。普段は(小野さんがいる割合の多い)右に行くけど、今日は真ん中と混み具合に差がなさそうなので、たまには中央にしてみる。新鮮な経験だった。いつもに比べると小野さんがあまり見えなかったが、たまには他のメンバーさんをじっくり観る回があってもいい。一曲目『うるわしのカメリア』で0番にいた小野田紗栞さんに目を奪われる。めっちゃ可愛い。彼氏と江ノ島に行っていようが、可愛いことに変わりはない。谷本安美さんにも見惚れる。私はこんな物凄い美人さんに似顔絵を二回も描いてもらったのか。

山岸理子さんは岐阜のときの、お酒が回って陽気になったような、ふわっとした感じが継続している。もしかして本当に二日酔いだったりして。遅い時間まで悪い男とお酒を飲んでお楽しみになっていたのだろうか…。この公演から浅倉樹々さんが欠場している。冒頭で我々にそれを知らせる際、樹々ちゃんがいてもいなくても同じくらいのパワーを出します的なことを言おうとするものの、いてもいなくても変わらない…と言葉の選択を微妙に間違えてグダグダになっていた。今日は髪の毛を巻いてきたけど、公演の終盤にはストレートのようになってしまったと彼女はおっしゃっていた(たしかに最後の方は汗をかいて髪の毛を振り乱して淫らだった)。巻いてきたのは髪ではなくガジャなのではないかと勘ぐりたくなった。

トークのセグメントは、秋山眞緒さんと谷本安美さん。ゴールデン・ウィークは何をしてましたかと我々に問いかける秋山さん。Hello! Projectの現場以外に生き甲斐がない人間が100%を占めるフロアからはライブという声。さすが、という秋山さんはピクニックをした。皆さんもピクニックはしますよねと彼女が同意を求めるが、我々の反応が弱い。安美ちゃんは? 首を傾げる谷本さん。どこまでがピクニック? 遠足は? と秋山さんに確認するが、話が広がらない。谷本さんがどう過ごしたかの話に移る。皆さんと同じ過ごし方をしていました、と谷本さん。ドリーム・キャッチャーさんとIZ*ONEさんを観に行った。同じ日。その日しか休みがなかった。(皆さんもあるあるですか? こぶし行ってからつばきに行く的な? と秋山さん。)開演前は、隣の人と話す。たとえば、誰ペン(我々の世界でいう推しのこと)ですかと聞く。人見知りだけどそいう場面では社交的だと言う谷本さんに、(あなたは)人見知りちゃうわと笑う秋山さん。皆さんは(コンサートの前に隣の人に)話しかけるんですかと問う谷本さん。しない、するっちゃする、といった声が出た模様。隣と話しておいた方が楽しくないですか。休みの日は好きな人に会いに行くのが一番ですよね、皆さん? と話を締める谷本さん。それは勝てないなと降参する秋山さん。

小野瑞歩さんは調子が悪いのかな? いつもの天真爛漫な笑顔が影を潜めている。普段に比べると表情が冴えない。声も思うように出ていない気がする。これに関しては音響の調整の問題かもしれないし、断言は出来ないが。ただ、序盤と終盤に一度ずつ水を飲みに行っていた。喉に何かしらの違和感があるんだろう。今日は彼女の日ではないようだ。

小野さんは最後のコメントで、今日の発見として、エメグリ(メンバー・カラー)のペンライトを振っている人があの辺に固まっていた、と私の少し左後ろを指さした。あとあの辺、と右の方も。私はペンライトは持たないスタイルを固めつつあるが、こうやってどこに自分のファンがいるかをペンライトの色で見極めているのであれば、購入を検討した方がいいのかもしれない(私が持っているのは五人時代のJuice=Juiceの公式ペンライトで、エメラルド・グリーンは光らない)。

浅倉樹々さんが担当していた歌のラインは、浅倉さんが一人で歌っていた箇所は誰かが埋めていたが、二人以上が歌う箇所では代役は立てていないようだった。『今夜だけ浮かれたかった』クライマックスの畳みかけで彼女が受け持っていたまぶたを刺す髪の毛、は岸本ゆめのさんが歌っていた。

秋山眞緒さん。会場までは車で来た。車から小さな花が見えて、幸せを感じた。私たちも皆さんに笑顔や幸せを与えられるようになりたい、というアイドルさんとして満点の美しい言葉を残した。

序盤は皆さんの声があまり大きくないと感じた、と小野田紗栞さん。後半になってようやくみんなが遠慮せずに声を出すようになった。次に来るときははじめから私たちが盛り上げられるように頑張りたいという旨のことをおっしゃった。我々を嫌な気持ちにさせず、自ずと発奮させる言い回しがプロだなと私は感心した。江ノ島で地元の男と遊んでいたことがバレても、そこからアイドルさんとして崩れないし、ステージ上での言動には抜け目がない。この強さには一目を置かなければならない。

小野田さんの指摘は正しく、たしかに私も名古屋岐阜に比べて温度が低いとは感じていた。公演後に捌けたメンバーさんたちが全員握手のために戻ってくると、普通は起きる拍手がなかった。握手が始まるまでの待機中、人と人の隙間から小野さんと目が合った。私が日常生活ではまず作ることはない満面の笑みを送ると、彼女は顔を崩してニコッとしてくれた。たぶん思い込みじゃなくてアレは私にくれた笑顔だ。

秋山眞緒さん
岸本ゆめのさん
新沼希空さん
谷本安美さん
小野瑞歩さん
小野田紗栞さん
山岸理子さん
小片リサさん

谷本さんに今日すごく美人ですね的なことを伝えようかと考えていたが、全員握手の順番で彼女が小野さんのすぐ前だったので、断念した。小野さんに聞かれたらまずいので。私と対面した小野さんはギアを一つ上げた強い笑顔で長めに見てくれた。

コンサートの余韻に浸っていたところ、セレッソ大阪3-0横浜F・マリノス(試合終了)という情報がiPhoneから目に入ってきて心を乱された。

夜公演 1800開場 1830開演 104番

クロークをやっていたことに気付いた。14時半から。500円。45リットルのゴミ袋。コイン・ロッカーを使えたから問題ないけど、今後の参考のため書き残しておく。

人が増えてきた入場待機列。酢の臭いがする。発生源は、タイツの上にハーフ・パンツをお召しになった過剰にスポーティなスタイルでお決めになった50がらみの紳士。絶対スポーツやってへんやろ。列が進んでグッズ売り場を通過したときに確認したら日替わり写真はすべて売り切れていた。

番号が昼と4番しか違わないけど、それ以上にフロアが埋まっている。腕毛が邪魔だな、腕毛が0番にいるから、等とお知り合いのニックネームを連呼しながら冗談めかして悪態をつき、ポジションを吟味するおまいつ。身長が高い人はライブハウス(和製英語)に立っているだけで邪魔だとか壁だとか陰口を叩かれて難儀だね。前に行っても中途半端な位置にしかならないので、思い切っていちばん後ろに陣取ることにした。一昨年のJ=J Day以来の、いわゆる推しジャンを続けるスタイルの採用を決意した。しばらくやっていなかったので、開演当初は戸惑いがあった。途中から吹っ切れて、迷いも恥じらいもなくなった。楽しくて仕方がなくなった。幸いにも周囲には割と空間があったので、ストレスなく跳び続けることが出来た。跳ぶと脳内で何らかの物質が分泌されて、地面についたままでコンサートを観るのとはまったく違う喜びを得ることが出来る。後ろの方には同じ考えの人が固まっていた。跳ぶタイミングは(応援するメンバーさんによって)バラバラだったが、それぞれがお互いを尊重しながら自由にやっているのが心地よく、連帯感があった。小野さんの歌割では(ソロでもユニゾンでも)私はほぼ欠かさず跳んだ。フロアを埋めた全ヘッズの中で私しかジャンプをしていないときが何度もあった。一人だけ瞬間的に高い位置から全体を見下ろすと、精神的な充足感を味わった。視界は思ったよりもよかった。会場が狭くて、後方にはスペースがあったので。

昼公演では前半に笑顔が少なかったみずほchanだが、夜公演では序盤からトレードマークのスマイルを披露なさっていた。昼よりも笑顔が多いのはオレがいると分かって嬉しくなったからかな?

トークのセグメントは、山岸理子さんと小野瑞歩さん。岐阜にお住まいの方? と問いかける小野さん。手を挙げたのは7-8人か。地方で公演をやる意味を問い直したくなるような地元民率の低さ。女性限定エリアに多かったようだ。地元で何がおいしいのか教えてほしいという小野さんの質問。フロアからの返答は、呼子のイカと、コッペパン。よぶこ? 昆布ですか? 違うと聞いて照れ笑いする小野さん。県外から来た人が多いので、佐賀に来たからには地元のおいしいものを食べて帰ってほしいと佐賀をフック・アップする。一緒には食べれないけど…と我々を釣りにかかって、当然の流れで我々がエーイングをする。そのときの彼女のいたずらっぽい笑みが可笑しかった。今日は皆さんと目を合わせることを意識しました。気付きました? 目が合ったという人? と挙手を求める小野さん。少ないな…。目が合ったのに手を挙げていない人がたくさんいる。恥ずかしがっているんでしょ? ここで山岸さんが、分かる、私も(ファンとしてコンサートを観るときに)推しの目を見るの恥ずかしい、と言う。そうじゃなくて、目が合った気がしても言い出すのを恥ずかしがっているということだと説明する小野さん。ああそういうことね、と理解する山岸さん。勘違いなんじゃないかなって。勘違いではないですからね? 私たちけっこう見てるからね? と言ってから、他の子のファンでも私や理子ちゃんを見てくださいと自分を売り込む小野さん。

I Need You~夜空の観覧車~』の前に、次は盛り上がる曲ではないんですが…盛り上がる準備は出来てますか? と小片リサさんが我々に確認する流れがなくなっていた。残念。面白かったのに。この曲は、ミニチュアの街を 見下ろす空の上は 三日月に…というところでみで頭韻を踏んでいるのが私は好き(前も書いたかもしれない)。私は基本的に歌詞の内容はあんまり聞いていなくて、歌い手の声とか、こういう音の響きを中心に歌を聴いている。

フロアは昼公演に比べて明らかに熱気があった。昼公演で我々にダメ出しをした小野田紗栞さんも、夜公演ではしっかり褒めてくださった。

秋山眞緒さん曰く、今日は小野瑞歩ちゃんのダンスがいつもの5倍くらいキレがあった(ここで小野さんが、何で分かるの~? と大きな声を出して反応する)。『表面張力~Surface Tension~』とか、と具体的な箇所を実演する。

壁にビートルズさんのポスターが貼ってある、と小野田紗栞さん。コンサートの前にストレッチをしたときに気付いた。ビートルズさんの曲をストレッチ中に流したら元気をもらえた。

小野瑞歩さん。今日はいつもの5倍大きく踊るのを目標にしていた。(アンコール前最後の)『今夜だけ浮かれたかった』が終わって捌けたとき、さすがに疲れてぐったりした。秋山眞緒ちゃんに数字まで当てられてびっくりした。私と目が合った人? と我々に確認し、まだ少ないな…と挙手状況に納得がいかなそうな小野さん。

小野さんと山岸さんのトークが裏で聞こえていたという岸本ゆめのさん。他の子を応援している人でも私たちを見てください的なことを言っていて、ずるいと思った。私も自分を見てほしい。それはメンバーがみんな思っていると分かってほしい。私は自分のパートで目の前にいる新沼希空ちゃん推しの人が希空ちゃんを見ているのを見ながら歌っている。今日は皆さんの笑顔が凄くて、皆さんに負けているんじゃないかと思うときがあった。笑顔だけは負けられないので頑張った。

谷本安美さん。公演中いつもは目を合わせてくれる新沼希空ちゃんが見てくれなかった。何なのもう! と思った。

佐賀に初めて来た、という小片リサさん。日頃からどこを訪れたかが分かるようにチェック・シートをつけている。あと数県で日本の都道府県がすべて埋まる。皆さんもつばきファクトリーのツアーでチェックシートを埋めていってほしい。

山岸理子さんが言うには、私たちの目を見るのは皆さんも恥ずかしいかもしれないが、私もお客さんの目を見るのは恥ずかしい。でも対バンのイベントに出たとき、他のアイドルさんが自分を見てくれて嬉しかったので、自分もやっていきたい。レスって言うんですか?

公演中、私は後ろのテーブルに水を置いていた。公演の後に間違えて違う人の水を取った。それオレのと申し出てくれた紳士のおかげで、オジサンとの間接キッスを免れた。

小野瑞歩さん
山岸理子さん
谷本安美さん
新沼希空さん
小片リサさん
岸本ゆめのさん
秋山眞緒さん
小野田紗栞さん

幸運なことに小野さんが一人目だった(いちばん時間を長く取りやすい)。私は通常であれば目が合ったとか見えたとか自分から言うのはゲスすぎて気が引けるのだが、今日の流れなら差し支えないだろう。そういうことを言おうと思っていたが、向こうから話しかけてくれた。目合ったね(小野さん)、合った(私)、絶対合った(小野さん)、というやり取りをさせていただき、ピンチケの若者のような気持ちになり、アンチ・エイジング効果を得た。正直、昼は位置取りの関係もあって他のメンバーさんに目移りがすることもあったが、夜公演は小野瑞歩さんに集中できた。

佐賀駅前、Dining Dai。竹伝説(佐賀の麦焼酎)380円。スナップエンドウ420円? 山芋トロロステーキ お好み風(さくらポーク入り)700円。佐賀県産黒毛和牛タンステーキ100g 1,500円。有明鶏の唐揚げ ジャンボマヨ650円。ぜんぶおいしかった。

Googleで検索すると、現在、岐阜県の最低賃金は時給762円。駅内の飲食店の求人票を見ると、とんかつ・あら玉とファッションステージ・ドリスが770円でギリギリの線をついてくる。

22時15分発の、鈍行の最終で博多に戻る。それにしても、何という楽しい一日だったんだ。後味がよすぎる。今年一番じゃないか。名古屋岐阜の体験を超えてくるとは思わなかった。博多までの78分間、余韻を味わう以外のことが何も出来ない。こんな感覚にはなかなかなれない。明日は博多でコンサートを観る予定なのだが、今日このまま埼玉に帰ってもいいくらいに満たされている。幸せに包まれている。