2019年5月30日木曜日

JuiceFull (2019-05-19)

自分はつばきファクトリーだけを観ておけばいいのではないかと思ったそのわずか7日後にJuice=Juiceのコンサートを観に来ているのは一貫性に欠けるように見えるかもしれない。しかし、チケットのファンクラブ先行受付は公演の何ヶ月も前に行われる。当日の気分だけで行くかどうかを決められるのはリリース・パーティのみだ。申し込んだときの気分と、その時期になったときの気持ちが合致しているとは限らない。モチベーションはさまざまな要因の影響を受ける。事前に予想するのは難しい。半ば労働のように義務的に現場に向かうときもある。とうとう来たな、この時が! という気持ちですべての公演を迎えられれば最高だが、年に何十回も現場があるとそういうわけにはいかない。贅沢な話だが。どうしても自分の意欲にバラツキは出てくる。

Juice=Juiceのコンサート・ツアー“JuiceFull”を私が観覧したのは前回が5月6日(祝)、中野サンプラザ。散々だった。二公演ともほぼいちばん後ろの席が割り振られたので、ワクワクするのは難しかった。当日はお酒の飲み方を間違えたことでだるくなって、昼公演の前半はまるで大学で大教室の講義を受けている学生のように居眠りをしていた。コンサートに参加していたというよりは、ただそこにいるだけだった。同じお金を使うのならうまいモン食ってテルマー湯に入り浸ってからマッサージでも受けた方がよっぽど有効なお金と時間の使い方だった。この日の自分の心身状態ではそうだった。しかしこれは結果論であって、ファンクラブ先行受付に応募する時点では、この日に是非このコンサートを観たいと思ったからこそ申し込んだのだ。

最近の私はJuice=Juice関係の現場に没入することが出来ていない。この間の中野サンプラザはもちろんだが、段原瑠々さんのバースデー・イベントにしても、宮崎由加さんのバースデー・イベントにしても、どこか楽しみ切れないというか。自分の中に煮え切らない感じがあった。情熱を注ぎこむリソースをつばきファクトリーに奪われているのは否定できない。Juice=Juiceが2月13日(水)にドロップしたシングル、“Good Bye & Good Luck!”と『微炭酸』が好きになれないのも一因だ。特に“Good Bye & Good Luck!”(ヴィデオ・クリップは素晴らしい)。致命的なのがフック。メロディと英語の音の数が合わないから、コテコテのカタカナ英語発音の上に&の読ませ方が奇妙だ。グーッドバーイ、エンダー、グーッドラーックって。エンダーって何だよエンダーって。ダサすぎ。これで私は一気に醒める。英語にすればそれっぽくなるでしょと言わんばかりの、作詞者の稚拙な言語感覚。まただな いつでもカタカナ 傍から見てると浅はか(K DUB SHINE、『最後の猶予』)。このシングルを私は買っていない。特典会のために大量に購入した知人の紳士から一枚もらうつもりだ。仮にもらえなかったとしても支障はない。いずれ出るはずのアルバムの収録曲として聴けばいい。何度かココに書いているように私は曲を聴くとき歌詞の意味は別にどうでもいいのだが、音同士のはまり具合は気にしている。トラック、言葉、声。音楽は音として気持ちよくないといけない。

あとは何だろうな。梁川奈々美さんが3月に業界から足を洗って、6月には宮崎由加さんの退団(芸能活動は継続)が決まっている。この急な流れとそれを取り巻く雰囲気が何となく苦手というのもあるのかもかもしれない。これは完全に個人的な事情だが、宮崎さんの退団は、私がJuice=Juice内で最も支持するメンバーさんを稲場愛香さんに切り替えた直後に発表されたので、きまりが悪い。そういえば以前につんくさんがTwitterにさ、メンバーの卒業とグループの解散・終了は違うのに、そこを周りが混同してしまうとグループの終焉感につながってしまうという旨のことをTwitterに書かれていたんだ。彼は名指しはしていなかった。だから何を念頭に置いたtweetだったかは想像するしかない。ただこの内容は、私がここ数ヶ月のJuice=Juiceに熱中しきれない原因と何か関係しているような気がするんだ。

今日の開場は川口総合文化センター・リリア メインホール。最寄り駅が川口で、チャイナ・タウンで有名な西川口の隣。部類の中華料理好きとしては絶好のチャンスだったんだけど、中途半端な時間に家で食ってしまった。昨日、ちょっといいものを置いている地元のスーパーマーケットでおいしそうなイチゴが2パックで900円くらいで売っていたんだ。1パックは昨日のうちに食べたんだけど、鮮度的に残りは今日のうちに食べた方がいい。10時半くらいにそのイチゴと、ミックス・ナッツを食べた。だからお腹が空いていなくて、昼食はスキップした。14時開場のはずだったんだけど、30分近くたっても列がほとんど進んでいないようだった。結局、開演が延びた。場内アナウンスメントによると機材トラブルで開場時間が遅れたらしい。開演時間を遅らせる旨の声明を読み上げる婦人が何卒をなにそつと読んで笑いが起きた。段原瑠々さんが初めて影アナを担当したときを思い出した。正確な開演時間がいつになったかは見ていないので分からないが、15時11分から注意事項が流れ始めたので、15時15分くらいだったと思う。

昼公演も夜公演も、私の席は10列の中央ブロックだった。先日の中野サンプラザよりはだいぶ恵まれた環境だった。双眼鏡を使うと、迫力のある絵が得られた。メンバーさんの鍛え上げられた肉体。皆さん単に細いのではなく、筋肉がしっかりついているのが分かる。彼女たちはアスリートでもあるんだなと実感する。日頃の節制に加え、筋力トレーニングで身体を作っていないと一日二公演のコンサートは乗り切れないだろう。それも毎週末のように。いやらしい意味ではなくアスリートとしてのHello! Projectメンバーさんの肉体美を表現するために、露出度を高くすることは重要である。今のHello! ProjectだとJuice=Juiceは高い方だ。(つばきファクトリーにももっと見せてほしい。℃-uteのように。)布は少なければ少ないほどいい。まなかんの汗ばんだお腹。舐めたい。

「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?』はこのツアーで好きになった。はじめはいかにも売れ線J-POPのような編曲が鼻についた(私は売れ線J-POPを聴いているわけではないので、あくまで偏見である)が、何度か聴くと首を振って乗れるようになった。『25歳永遠説』、コイツはダメだ。(児玉雨子さんの歌詞はだいたい全部好きなんだけど。)つんくさんが作詞する卒業ソングとは言葉のウェイトに差がありすぎる(呂布カルマさん)。前述の“Good Bye & Good Luck!”にしてもそうだ。リリックをメンバーさんの状況に重ね合わせるのであれば、それ相応の人が書かないといけない。Hello! Projectのプロデューサーというつんくさんがしょっていた立場は(もちろん役職だけでなく実態も)それに相応しかった。そういう存在がいない今、無理に卒業ソングを作らなくてもいいのでは。もしくはせめて本人が書いた方がいいのではないかと思ってしまう。もちろん、プロの補助を得ながら。

音源はいつ聴いても同じだが、コンサートでは同じ曲をいつやっても同じ表現になるわけではない。そのときの人員構成、習熟度、曲の新しさ、グループの置かれた状況、等々で変わってくる。その意味では、今のJuice=Juiceがやって一番サマになるのが“Borderline”だと確信した。イントロが始まった瞬間から、とにかくしっくり来る。このタイミングで音源化されていないのが残念。

私はこのツアーに関してはメドレーに不満が残った。よく出来たメドレーはノン・ストップのMIX CDのようにスムーズで、流れがある。このツアーのメドレーは曲がブツ切れになっている感じが強かった。間奏を入れすぎているし、つなぎ方が下手すぎる。MIX CDを聴いているというよりはアルバムを飛ばしながら試聴しているような感覚だった。

昼公演では私の気分はあまり上がらなかった。体調はよかったのだが。何でだろう。労働生活が平穏だからだろうか(ストレスからの救済をそこまで必要としていないという意味で)? でも夜公演になると、以前の感覚を取り戻してきた。Juice=Juiceのグルーヴを身体が思い出してきた。これはよい兆候だ。これからもつばきファクトリーだけでなくJuice=Juiceも観られるという手応えをつかんだ気がする。今の私の身体はデフォルトがつばきファクトリーになっている。

今日は宮本佳林さん、稲場愛香さん、宮崎由加さんが目に付いた。宮本さんに関しては、昔のシャカリキな感じの彼女を思い出した。昼公演ではメンバーさんを比較的、均等に観ていたが、夜公演ではほぼ稲場愛香さんを双眼鏡で追いかけた。宮崎由加さんが抜けた後、この集団がどういうバランスを作り出して、どういう新たな魅力を開花させていくのだろうか。家のウォーク・イン・クローゼットの中で、稲場と大きく印字されたホット・ピンクのTシャツが待機している。宮崎さんがいなくなってからは、私はそれを着る準備が出来ている。

夜公演の前に入ったアジアン・キッチン サンバルが割とよかった。パクチーハイボール330円。マレーシアバクテー680円。レッドホットサンバルチキン580円。タイガービール380円。計2,127円。バクテーがおいしかった。肉がしっかり入っていて。レッドホットサンバルチキンはハズレ。甘ったるい。レッドホットは詐称だ。Sweet & sourでしょアレは。単品で頼んでお酒も飲んだからこの値段になったけど、安く済ませようと思えば定食も800円前後で取り揃えていた。お酒を飲んだけど尿意には襲われずに済んだ。アルコールは食事と一緒に摂るのがミソなんだろうな。