2019年5月7日火曜日

爛漫 (2019-04-28)

ゴールデン・ウィークにウェルビー名駅に四連泊する独身異常男性。昨日の15時頃、ささしまライブのバス停に到着。大きな荷物をウェルビーのロッカーにねじ込んで、すぐに外出。コメダ珈琲店 名鉄イン名古屋桜通店。ウインナー・コーヒー490円。17時過ぎまでブログを書く。ストリートを散策がてら夕飯の店を探す。一時間くらい歩き回る。迷う。入ったのは尾毛多セコ代 柳橋市場店。最高の店だった。ホッピー・セット(黒)2杯、味噌とんちゃん、枝豆、男前セット(お得な肉の盛り合わせ)、取り放題のお通し。3,378円。大満足。ウェルビーに戻る。寝る間際になって大事な物を忘れていたことに気付く。耳栓。カプセル・ホテルにはものごっつい音量でイビキをかき続ける紳士が必ずいる。それが唯一と言っていい、カプセル・ホテルの難点だ(インターネット・カフェには泊ったことがないが、たぶん同じだろう。)。いびきをかくのは当人の睡眠の質を下げ、日中の眠気の原因になるらしい(参照:梶本修身、『すべての疲労は脳が原因』)が、聴衆の安眠も妨げる。然るべきクリニックに行って治療してくれ。耳栓ありますかと受付で聞いてみたら、タダでくれた。それを装着したおかげで、いびきのフィルハーモニーから遮断された睡眠を得ることが出来た。

8時45分頃にNICK STOCK。ホット・コーヒーとNICK BURGER 523円。よくないのは分かっている。パンは血糖値を急上昇させ、インスリンを多量に分泌させる。パンをはじめとする小麦製品に含まれるグルテンに限らず、何かを摂取することによる身体の反応には大きな個人差がある。Terence Kelseyの“Breakfast is a Dangerous Meal”によると、朝にパンを食べることによる血糖値への影響には9倍の個人差があるという。私は検査を受けていないので自分がグルテンにどれだけ敏感かは分からないのだが、グルテンを含む糖質全般を控えめにした方が頭と身体の調子がいいことは実感している。とは言え、たまには食べたくなる。週末とか休日には少し制限を緩めたくなる。

昼飯。うら山という鮨屋がリアルだという情報を目にしたので開店時間の11時半に入ってみたが、予約で満員だった。(だったらそう書いとけ。入口に。)一見さんは入りづらい敷居の高さを感じた。しばらく付近を歩き回る。焼肉 愛彩という店が目についたので、そこで昼食。ランチ・メニューは750円からあるけど、せっかく来たんでね。いいのを頼んだ。厚切お肉の重箱。1,980。High quality。塩でいただく。分厚くて脂の乗った肉だった。これはコメなしでも満足できたなと思いながら、コメを残さず食べた。

今池駅3番出口の階段を上り切る前から見えてくる、見覚えのある紳士たち。探すまでもなく、すぐそこに名古屋ボトムラインがあった。先に着いてグッズ列に並んでいるダチが代購を申し出てくれたので、小野瑞歩さんと山岸理子さんの日替わりをお願いした。10メートルほど離れた壁際で待つ。談笑する係員の青年たち。STAFF SF OPERATIONと印字された紺の上着。

事前に少し検索して得た情報ではコイン・ロッカーはあてに出来なさそうだったが、実際にはボトムライン入口のすぐ左にコイン・ロッカーが設置されていて、それらを使えた。大半が空いていた。大きさによって100円か200円という安さ。助かる。

コンビニで仕入れた酒をちびちびやりつつ、ストリートでダチと歓談する。私はウィルキンソン・ハードナイン無糖DRY 500mlというのを初めて買ってみた。アルコール9%の飲料にしてはクセがなく、なかなかよい。周囲には同じ考えのオタクさんがたくさんいる。なぜオタクさんは一目でそれと分かる雰囲気や服装をしているのか。私の推論では以下の通りである:
・結婚していれば配偶者や子供がそれはダサいとか変だとか指摘してくれる。それらの助言に従うことで、オシャレにはならなくとも、明らかに客観的におかしな服装は軌道修正されていく。独身異常男性のオタクさんには服のやばさを指摘してくれる近しい人がいない。だからいくつになっても中高生の感性から先に行けない。
・お金があるから(家族を養っていないので)、人によっては服にお金をかけている。アイドルさんに認知をもらうために変な凝り方をする。奇抜なデザインや、メンバー・カラーで全身を固める等。
・普通は中高年の男性同士で連れ添って歩かない。もちろん同窓会とか何かの催し事ではそういうこともあるだろう。しかし、オタクさんのように毎週末のように中高年紳士同士でつるむということはあり得ない。一定以上の年齢でまともな男性にそんな暇はない。週末は家族をイオン・モール等の商業施設に連れて行くのである。

13時から横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが試合をやっている。iPhoneでDAZNを開く。前半30何分か。0-1でマリノスが負けている。前半終了まで手元で観る。開演前もボトムラインのフロアで中継を観た。開演の本当に直前、仲川輝人さんのゴールでマリノスが追いついた。左手を握り締める。いい気分でコンサートに入れる。

昼公演 1400開場 1500開演 393番

私の整理番号は393番で、ダチの番号はもう何十番か前だったが、ここまで番号が後ろだと変わらないという判断で、一緒に入ることにした。初めて入った名古屋ボトムライン。第一印象は悪くない。段差があって、観やすそうだ。ただし、二本の大きな柱がある。我々は、右側の段差の上の二列目に立った。前の人の背が低く、視界がよかった。ストレスなくコンサートを楽しむことが出来た。段差になる前の一番後ろは数人が入れる空間が出来ていた。大体どこでも見る小野瑞歩さん支持のおまいつさんが夢中で踊っていた。こういう楽しみ方が出来る人には好感が持てる。

アルコールを入れると楽しさが増すが、難しいのが尿意のコントロール。ダチは、公演の時間から逆算して飲む量とタイミングを調整しているようだった。フットボール選手のようだ(試合の二時間前に炭水化物を摂って…的な)。どういう飲み方をするのが自分の身体に最適なのか、私には分からない。開演の少し前に尿道からメロー・イエローを放出しても、公演中にまた奴らは襲ってくる。昼公演では序盤から苦しめられた。まだコンサートを楽しめる程度ではあったけど。握手前に放出し(フロア内の右端にトイレがあった)、事なきを得た。大事に至らず乗り切れたことに安堵。アルコールとの付き合い方について何か本を読むか。

小野瑞歩さんと谷本安美さんのお二人がトークのセグメントを担当した。4月22日(月)に発売された週刊ヤング・マガジンについて。このお二人と小片リサさん、浅倉樹々さんの計四人が表紙と巻頭数ページに登場している。どうでしたか? と我々に問いかける小野さん。歓声を返す我々。イエーじゃなくて言葉で教えてください、と具体的に感想を知りたがる小野さん。いや、さすがにこれ以上は言えないよ。当人に。公共の場で。察してくれ。ストリートのリアルな声が聞きたければTwitterでエゴ・サをしてくれ(してるだろうな)。文章にしても動画にしても写真にしても、漫然とした表現は退屈だ。件のグラビア(和製英語だが、置き換えられる適切な言葉が分からないため、このまま使う)はどれも撮影者の意図が感じられて、素晴らしかった。作っている側が何を映したいのか、何を見せたいのか、それが伝わってくる。たとえば、小野さんがピンクのビキニで両手を頭の後ろで組んでいる写真はを全開にさせることが狙いの一つだし、谷本さんが小野さんの、小片さんが浅倉さんのそれぞれ背中を押して前屈させている写真はあからさまにを強調しに来ている。コレが青年雑誌グラビアとアップフロントが出す写真集との差だ。後者はキレイに撮ろうとするばかりで下心が不足している。露出度だけの問題ではない。ヤング・マガジン撮影の裏話としては、男性スタッフがポーズを実演して指定するのが面白かった(小野さん)。谷本さんは中学生の頃、ホット・ヨガをやっていたことがあった。だからヨガのポーズをうまく出来るかと思ったけど、もう忘れていたようだった(四人の中で一番よろけていたと小野さんに突っ込まれる)。最後に、もっとグラビアに出られるように頑張るという旨のことを小野さんは言っていた。私は興奮した。

小野田紗栞さんが一人旅と称して彼氏(とおぼしき人物)と江ノ島でデートをしたことがバレて、4月17日(水)にご本人がブログで釈明し謝罪した。その一件があってから初めての、つばきファクトリーのコンサートだった。多少、空気がピリつくのではないかと私は思っていた。抗議の意味でチャントをやめる人や、ピンクのペンライトを振るのをやめる人が一定数いても不思議じゃないと私は想像していた。昨年、横浜F・マリノスに2-8で負けた試合中に呆れて応援を放棄したベガルタ仙台サポーターのように。意外とそんなことはなかった。小野田さんの発言ひとつひとつにみんなが温かく歓声を送っていた。ピンクのペンライトもたくさん見えた。この場で確認する限りでは小野田さんのファンが減っている様子はなかった。心ない野次を飛ばす人もいなかった。私に関して言えば、アイドルさんに恋人がいるとかいないとか、そんなことは気にならない。私はもう36歳なんでね…。この歳で十代の美少女が男を作ることに本気で腹を立てたり傷ついたりする気にはなれない。仮に男がいたとしても、上述のグラビアのような形で性の悦びを(彼氏が独占するのではなく)我々に還元してくれればいいのである。

・コンサートの中盤だったか、皆さん盛り上がる準備できてますか? という定番の煽りで、小片リサさんが次の曲は盛り上がる曲ではないんですが…とわざわざ断ってから『I Need You~夜空の観覧車~』に移ったのが面白かった。
・カヴァー曲は『Your Song~青春宣誓~』(松浦亜弥)、『泣き虫少年』(Buono!)、『世界で一番大切な人』(Berryz工房)、『超WONDERFUL!』(℃-ute)、他にもあったかも。
・小片リサさん曰く、四年前の4月29日につばきファクトリーは結成した。明日で五周年。今日が四年目最後のコンサート。
・皆さんの声が大きい、と我々のチャントを称揚するつばきファクトリーさん。

終演後、全員握手の前にマリノス対アントラーズの結果を確認する。横浜F・マリノスが逆転勝ちしていたマルコス・ジュニオールさんのゴール。後でじっくり観よう。

終演後全員握手。私が着用していた小野(瑞)と印字されたTシャツを見て小野瑞歩さんが、何かそれ珍しくないですか~? と声をかけてくださった。返事をする時間的余裕はなく、私はそのまま流れた(というか、小野さんの問いかけの最中から流れつつあった)。コンサート後の全員握手はこれくらいのスピードで十分だ。ちゃんと話したければ個別握手会に行けばいいんだ。

夜 1730開場 1800開演 119番

ダチは夜も番号が冴えないが、私のは幾分かマシだったので別々に入った。6列目の右側。昼の視界も悪くはなかったけど、こっちの方が断然よい。何せ柱がないし、ステージとの距離もさっきの半分くらいだし。高精細のワキ。メンバーさんが腕を上げる振りのときはお顔よりもそちらを見てしまう。昼公演では、つばきファクトリーさんの9人がステージに一列に並んだとき、左の三人が見えなかった。最前中央でエメラルド・グリーンのTシャツを着たふくよかな紳士がいわゆる推しジャンを繰り返してうざかったが、彼を除けばほとんど気にならなかった。今の私は、ライブハウス(和製英語)で跳びまくる一部の奴らに、コレといった感情を持っていない。まあそういう奴もいるよねっていう。目の前にいると邪魔だから、近づかないように気を付ける。別に死ねとかそういう感情はない。ただ一つ思うのは、特定メンバーさんが歌っている最中のべつ幕なしに連続跳躍をする人々は、自分が好きなメンバーさんの見せ場を多くの人が目にする機会を奪っている。見せ場の度に後ろの視界を塞ぐんだから。

昼ほどではないが多少の尿意を我慢しつつ公演を楽しむ。

トーク・セグメントは、小片リサさんと新沼希空さんが担当。4月23日に生中継で出演したNHK『うたコン』の話。『ハッピーサマーウェディング』のパフォーマンスが客席の最前からだったので、待機中に誰か(大御所)のステージを間近で観ることが出来た。新沼希空さんは、待っている間の座り方に気を付けた。普段は脚を開いちゃうけど、アイドルだから脚を揃えて、斜めにした。『うたコン』に出なかったメンバーは、『つばきファクトリー 岸本ゆめのバースデーイベント2019 in 名古屋』に出演していた。次は9人で出たい。

小野瑞歩さん曰く、ゴールデン・ウィークだという実感がない。10日全部休みだよって方、と我々に問いかける。すると結構な割合(7割くらい?)が挙手。私も手を挙げる。目を丸くするメンバーたち。私たちはそんなに休みがないので実感がない。

『私のすごい方法』をやってくれたのは嬉しかった。田村芽実さんがHello! Projectメンバーとして行った最後のバースデー・イベントを思い出した。その時点では、田村さんが集団を抜けることはまだ発表されていなかった。セットリストは別れを連想させる曲を中心に構成されていて、我々への隠れたメッセージとなっていた。
一曲目に選んだ『私のすごい方法』について「知ってる人?」という田村さんの問いかけに会場の大半が手を挙げる。「わあ、たくさん!」と喜ぶ田村さん。「最近は若い子がたくさん出てきている。アンジュルムには上國料萌衣ちゃんが入ってきた、そんな中、私は培ってきた経験を生かして私だけのすごい方法でやっていく」と決意を表した田村さんに対して、17歳にして随分としっかりしてるね…と感心する静さん。「アイドル寿命は短いんですよ! アイドルはどんどん若くなっている。今が大事なんです」と田村さん。
この曲は、田村芽実さんがHello! Projectの一員からミュージカル女優へと転身を遂げる決意を表現した曲でもあった。したがって私にとっては単に松浦亜弥さんのクラシックという以上の思い入れがある。

昼公演もそうだったが、私は小野瑞歩さんを中心に見た。この点に関しては、私は今のところぶれる気配がない。この子を追いかけたいという絶対的な対象。そういう存在がいるかいないかでコンサートへの入れ込み方が違う。どの曲かは忘れたけど、自分の歌割ではない箇所で何度か顔をしかめて咳をしていた。そのあとは大丈夫そうだった。近距離で拝見する『表面張力~Surface Tension~』のキックに私は生唾を飲み込む。

小野さん以外だとこの二人が印象に残った:
・小野田紗栞さん:私は感銘を受けた。今の逆境をもろともせず、いつもと変わらぬアイドルを演じ切る。もはやサイコパスの領域では。震える。尊敬すべき精神的な強さ。ブログでの形式的な反省文以外では絶対に謝らないし言及もしないという確固たる決意。このツアーで、ハッピー・スマイルを全国に届けられてるんじゃないかなって思います、的なぶりぶりのコメント。彼女が集団を抜けずに残るのは、つばきファクトリーにとっては一つの分岐点だと思う。今日の彼女を観て、最後までやり切ってほしいと私は思った。
・谷本安美さん:つばきファクトリーさんは皆さん笑顔が素敵なんだけど、特に楽しそうだった。こちらも釣られて楽しくなる。浅倉樹々さんと双璧を成す美人さんなんだけど、モデル風にお高く止まらず、アイドルの愛嬌を残している。容姿とキャラクターの絶妙なバランス。

・新沼希空さん曰く、日替わり写真に私を見てと書いた(愛知県が地元なので)。私を見ている人がいつもより多かった気がするから緊張した。
・小片リサさんによる、次の曲、実は盛り上がる曲じゃないんですよ(我々エーイング)。でも聞かせてください。盛り上がる準備は出来てますか? と我々に声を出させてからの、チャントのない『I Need You~夜空の観覧車~』。夜公演でもあった。どうやらこのツアーではお決まりの流れのようだ。
・秋山眞緒さんが最後のコメントで、会場のことをボトムス・ライン? と言い間違えて、パンツ(ズボン)のラインとちゃうねんからと岸本ゆめのさんが突っ込んだ。そのやり取りを聞いて私は、つばきファクトリーさんのパンツ(パンティ)のラインは見たいな、と咄嗟に思った。いう
・岸本ゆめのさんは、海外ドラマにはまっている。向こうの役者さんは、ちょっとしたことでも表情豊かに反応する。ドラマをただ観るだけではなくパフォーマンスに取り入れなくてはと思い、今日はそれを意識した。

終演後、ダチと合流。この二公演を観覧し、心境の変化が起きたらしい。過去にビーフを展開していた某若者とストアルをしたいと言い出した。つばきファクトリーのコンサートを昼、夜と観て、くだらないことで争っている場合ではない、ピースフルにいかないとダメだと感じたのだという。気持ちは分かる気がする。つばきファクトリーのコンサートにはそれだけの力がある。今日の二公演中、私はずっと笑顔だった。生きていてこんなに笑顔でい続けることはない。ずっと笑顔でいれば、考えもポジティヴになるだろう。

ダチが予約してくれた濱松たんと 名駅柳橋店。6人掛けの席をあてがってくれた。ゆったり。快適。外気に晒される席。気持ちのよい気温。いい天気。タンパク質と脂肪を中心にした注文。牛つくねハンバーグが一番おいしかった。ホルモンはそこまででもなかった。昨日の尾毛多セコ代 柳橋市場店で食べた味噌とんちゃんには遠く及ばない。7,112円。二人で6杯飲んでコレはお手頃。


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